ノンフィクション・邦寿のある一日
2000年末に想う
邦寿には色々な事がありました、そしてまた色々な事があります。
ある夜のことです博多座の仕事が終わり、忠史朗さんと交代でやって来た、東音塚原勝利(かつとし)さんと飲み始めたある日のことです。僕達とは違うグル−プで、雀右ェ門さんと富十郎さんの踊る『二人椀久』に出演している東音渡辺雅宏さんと三味線方の稀音家祐介さんと四人で初めてその日飲んだんです。勝利は後輩ですが他三人は同じ歳でついつい話しもはずみ、盛り上り 酒が旨いので酒量がどんどん行くんざんすネ・・何語・・一軒目「松流」を出でいつものように、おっかアの所へ行ってのれんを開くと栄っちゃんが居て(杵屋栄津三郎さん)オ−イと手を振っていた。実はここまでなんです.邦寿が覚えていたのは。後から聞いた話しなんですが・・その後外にテーブルを作って皆でイスに座り、大騒ぎだったらしいんですネ。その時に飲んでいたメンバ−は、僕達グル−プ渡辺・祐介・勝利・邦寿4人は門題なく覚えているのですが、栄っちゃんグル−プに、お琴の師匠、胡弓の師匠、ホテルのフロントの人(全員女性)達がいらっしゃっていたらしく、後で「えッ・あんなにいっぱい話しをしたのに、私達が居た事も邦さん覚えてないの?」後日とてもしかられました。でもマァそれはともかく、1人帰り2人帰りとAM2:00を過ぎていたんでしょう。栄っちゃんと、渡辺さん、勝利、邦寿が残ったらしいんです。勝利もベロべロで辺さんと二人で帰ったらしいんです。栄っちゃんも帰って、邦寿も「サァ帰ろうかな」するとおっかァが「邦ちゃん、お父ちゃんに車で送ってもらいなさい」すると邦寿「大丈夫・大丈夫、途中でコンビニに寄るからいいよ」と言ったらしいんです、失敗でした。
次に我に返った時には近くにあるダイエ−の前でべンチに座っていて、左手に携帯電話、右手にホテルの部屋のキ−を持っていたのです。洋服は汚れていないのですが、右眉毛上にア−モンド型のすり傷があって。財布(銀行5社・郵便局・ニコスのカ−ド入り)現金数万円、電子手帳が入っていたカバンが無いんです。チャンチャン・・・・
一度ホテルに帰ってカバンの無い事に気が付いて1人で探しに出たんですネ。次の日警察に届け出て、銀行は全部止めて結局出てこなかったんですが、電子手帳がないため邦寿の突然の日記はその日で一時ストップです。その後まだ数日間は博多に居て舞台があるし、その上そそのまま大阪に入って国立文楽劇場・前進座歌舞伎公演に参加をするので、東京に帰ることができない。ということは、銀行の止めたカードを開く手続きができない、ということは、お金がない・・・・ガ〜ん バコーン べローン?
震えが体を襲う。でもまァ結局、栄っちゃんに10万円借りて、前進座の出演料も全額は振り込まずに現金で頂けたので生活費には困らずに過ごせました。そしてこのメ−ルは、その後中古のザウルス〔電子手帳、以前のよりいいやつ〕を買ったので今後時々、日記を書こうと思い書き残った物です。
皆さんいいですか!20世紀だ・21世紀だと言って、騒いでいますが・くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。オッホン・・ 邦寿