前へ 伝の会TOP 次へ 戻る

邦さんの連載小説 『火星人物語』

#3


ここで簡単にメンバーを紹介しておきましょう。
1)ターボー  ・ たむろ場所の主人でこの屋の一人っ子
2)ひろし   ・ 自転車 車 バイクの運転の名手(中学2年生だけど)
3)たみお   ・ うるさい ひょうきん者 並外れた音痴
4)てるお   ・ 今で譬えれば マイク タイソンみたいな奴、強い!でも静か。
5)ショウイチ ・ 体が大きい、顔が怖い、運動は不得手で女好き!
6)マーボー ・ 小ぶりな体でユニークな存在、可愛い顔して喧嘩っ早い! 7)ユーボー ・ 一番の強面なにせ中2でニグロパーマのオールバック。
8)みのる  ・ 八百屋の跡継ぎで、やさしい、おとなしい、清潔感の無いデブ!
9)私     ・ 話し上手で、提案、行動に信頼を得ている
他何人も居ますがこの9人が主です。

たむろ場・・・ターボー宅 新宿区西落合のある所、細い路地を入っていくと、家と家の間にさらに狭い土の路地がある。
片面は汚いアパートでもう片面は木が生い茂った大きい家の庭であった。そのいつもぬかるんでいる様な土の細い道を数メートル入っていくと10坪位の広場がある、そこは2軒の共同干し場というか、庭というかで もう使っていない焼却炉があるのと手漕ぎ井戸があった。1軒がターボーの家で2階建て今でいう 2K1階・四畳半と便所と流し。入り口を入ると直に梯子の様な急な階段があり、手足を使って上ると2階は六畳一間、外壁は昔風の茶色い板、雨戸が無くガラス戸だけだったように思う。
もう1軒はおばちゃん「名は知らない」平屋で一人暮らしの人がいた、この人に時折「やかましい!ヨ」 と叱られるだけで、裏は駐車場と横が倉庫だったので、どんなに騒いでも苦情がこない。他人が言うのもなんですがそりゃ〜汚い、今にも崩れそうな家だったと思いますが、皆にとっては天国・パラダイスのような空間でした。2階はダンボールと綿が敷き詰めてあって、5〜6枚のかけ敷き布団がすべて破れてしまった残り・・部屋全体がゴミ箱、で今考えたらゾッとするような部屋でした。
よく火事にならなかったと思います。毎日誰かが泊まっていましたね〜。多いい時には4〜5人泊まって・・・学生服のままです。そのまま学校へ行って、一旦自宅に戻って食いもんを調達してまた戻ってきたり・・・なんだか罵声の女郎屋に居続けしている職人みたいです。(例えが変かな?)

月に一度何人かで掃除をします、どこでも一緒ですが やる奴・やらない奴 は出てくるもので掃除の後は必ず喧嘩になってました。 その掃除をした時に陣地というかその月の自分の居場所が確保できるわけでして、夏は窓際の比較的涼しいとこ、 冬は押入れの上段かでかい洋服ダンスがありまして、その中が居心地のいい場所となっており取り合いをしていました。 そんなターボーの家は皆が中学3年生になって夏休みを迎えた時には、朝・夕・夜と日に3回、近くの交番の巡回場所に指定されていたのであります。 そしてその頃奴らはそれを誇りに思っていたため マッツpo・・・お巡りさんが来た時も 隠れる! という事は無く何時も元気に挨拶をしておりました。 警 「なんだお前達・・今は学校の時間だろう!なにやってんだ〜」 
A 「イヤ〜!朝登校ははしたんだけど、ど〜も腹痛が痛くって」
B 「僕は1時間目が数学だから・・4時間目から行きますハイ!」
C 「お巡りさんなに油売ってんの・・!!」 
警 「バカ野郎・・・!お前達ちゃんと行けよ。」
全 「ハ〜イ!」 が大方のやり取りでした。

で・・何故・巡回指定区域になって行ったかをこれから少しづつ思い出しながら書いていきたいと思います。  


前へ 伝の会TOP 次へ 戻る