鉄九郎の青?裸々な日常 第130号
- 2006年8月1日〜31日
- 初めて高知で伝の会 絵金蔵にて
- 8月1日(火) 伝の会高知編 薫的会館
- 昨夜は大阪で都丸師匠と飲み、今朝は二日酔いぎみに目を覚まし、プロペラ機に乗って高知にやってきた。いやいや、暑い暑い。そのまま会場の薫的(くんてき)神社。スタッフの方たちがステキな舞台を作って待っていてくれた。この現場を見ただけで「今夜は成功」と思える。そのとおり、予想をはるかに超えた、たくさんのお客様がいらっしゃってくださり、たのしい時間となった。良いお酒を飲み就寝。
- 8月2日(水) 伝の会高知編 絵金蔵
- 今日も夜公演なので、街をブラブラしていたら、スタッフから電話。「ラジオの生放送に出ますから帰ってきてくださーーい」。高知放送「ワローのごきげんワイド」という番組に生出演。ラジオは楽しい。レポーターの女の子が、僕のツボ。本人はマジメなのだが、やることなすこと言うことがおかしい。
- 赤岡町に向かいます。絵金蔵がある町。「絵金まつり」としてご存知の方も多いと思います。僕も一度は観てみたい。そこの展示室というかホールというか、とにかく素晴らしいところを提供してくださり伝の会。めいっぱいのお客様、いやいや、なかなか盛り上がりました。音も良いし。
- 後ろ髪を引かれつつも高知市内に戻り打ち上げを。とにかく初めての高知での伝の会。大成功に終わりました。こちらで動き回ってくださったスタッフの皆様方に、ただただ感謝感謝です。また来たい。またライヴしたい。
- 8月3日(木) 大阪
- のんびりとした時間に大阪に戻ってまいりました。本日は打ち合わせのみということでライヴは無し。
- 8月4日(金) 伝の会浜松編
- 昨年よりやらせていただいている「美笠」での伝の会浜松編も、早三回目。今回は椅子ではなく山台をこしらえて挑みます。久しぶりに「甚五郎泣三味線」をやりました。ひっさしぶりだーーーっ。やりませんよーー、なかなか。体力もいるし・・・・。今でも鉄板ネタ(=確実にウケるネタ)ということは変わりませんな。
- そして、宴会。宴会でも弾くのが浜松編の特徴。とにかくクラクラです。
- 8月5日(土) 豊田市で伝の会
- 豊田市の伊藤さんが企画してくれたライヴ。神戸屋さんというステキなお店。満杯のお客様、なんとありがたいことか。終演後、極上のワインと極上のお肉を食す。うーーーん、ンマイ!!なんという幸せ!!
- 8月6日(日) 浜松により、夜遅く帰宅
- いやぁ、今回もなかなか、中身の濃い旅だった。ありがたいことだと思う。こんなにいろんなところで伝の会ができて。たくさんの方のお世話になり感謝感謝である。さまざまな出会いがあり、ともに喜びがある。まだまだ伝の会は動きます。どこへでも行きます。僕らのライヴで喜んでくれる人たちがいることを肌で感じているから。
- 8月7日(月)
- 久々にお稽古日。お弟子さんたちに会うのも楽しいのです。お弟子さんは家族だと思っています。ま、僕がお父さんなんでしょうな。理不尽な父で申し訳ないと思うのと、あきらめて付き合いなさいなと思うのが半々です。
- 8月8日(火) 京都
- 本日は京都のお稽古日。朝の新幹線もすっかり慣れましたな。指定がいっぱいでも自由席に座れるのですな。自由席はあいている。長艸さんの所で稽古を始めて、早や八ヶ月。貴了館でやってますのや。
- 8月9日(水)
- 娘「満月のような満月でないような月だね」
- 九「ああ、そうだな」
- 娘「パパはなんの月が好き?三日月とか半月とか」
- 九「うーん、やっぱり満月かなぁ」
- 娘「満月に線を描くとメロンパンになるよ」
- 8月10日(木) 伽羅(雌猫)言2
- 「女の人とちっちゃいのがいないわよ。どっか行ったの? そういえばご主人もいなかったでしょ。『何日』っとか言うの?あら、残念なことに『何日』ってよくわかんないのよね。暗くなったり明るくなったりするじゃない。数えようと思ったってわかんなくなっちゃうわよ。え? 九日間いなかったの?だから九日がわかんないのよ。あ、『かわいそうに』とか思わないでね。あたしたちちーっともかわいそうじゃないのよ。なんの不便もないもの。逆にご主人たちの方がかわいそうになぁぐらいに思ってんだから。だってそうでしょ、日にちの感覚なんてややこしくないの?
- あ、昨日は京都行ってたの?京都ってどこ? 日帰りしたの? 日帰りって? めんどくさがらないでね、だってわかんないんだもの。それで、女の人とちっちゃいのは何日いないの? え? ご主人に合わせて聞いてみただけよぅ、やあね、まともに答えようとしてんだから。日にちの感覚はないのっ。ずーっとその話してんのに、まともに答えようとしてんだから。マジメよね、ご主人。水に入れてくれる氷の数も必ず三つだし。 四つだっていいのよ。 なんで数を決めるの? だいたい日にちとかも数なんでしょ? 数えてなんになるの? あ、いいのいいの、考えなくたって。 あたしは関係ないってことなの。 だってそうでしょ。 『今日はカリカリ(ご飯)を23個食べました』って言ったって『だからなんなのよ』ってことでしょ。『トイレに三回行きました』もおんなじことよね。数なんていらないんだもの。わかった? わかるわよね、ご主人ならね。
- あ、ご主人がいない間に、ちっちゃいのがずいぶんとかまってくれたわ。弟(宇太=雄猫)ばっかり可愛がってると思ってたのに、アタシもかまってくれるようになったのよ。 いよいよ、アタシの時代ね。だってアタシは弟なんかよりずーっと可愛いんだもーん。え?寝てるの? おきなさいよ、一生懸命喋ってんのにぃ。」
- 8月11日(金) 西島さんち亭 ジャズと笑いのコラボ 伝の会
- スタジオフォー、二度目の出演ですね。ジャズとのコラボです。楽しい、良い空間。志の輔さんが作ってきたと言っても良い、この空間。この気。次回は伝の会単独でやろうと思っています。
- 8月12日(土)
- 稽古日です。朝から夕方まで、ビッチリ稽古しました。
- 8月13日(日)
- 来月「てんの会」(=邦寿と鉄九郎の弟子の合同おさらい会)があります。一度みんな集まってやってみよっか、ということになり、本日の運びとなりました。もう、出来上がってて、人前で一度弾いておこうと思う人。みんなの聞いて発奮して来月に向かう人、さまざまですが、とにかく十数人みんな、自分の演目をこなしました。けっこうけっこう。「長唄聴いてるとおちつくよね」と娘が言った。うれしい人ことだね、どうも。で、夕方からいつもの飲み会。
- 8月14日(月)
- 娘の誕生日。めでたく10歳。おお、よく育ってくれたのーーーっ。午後二時ちょいに生まれたので、お昼ごはんの時は、まだ9歳。9歳最後の食事はネギトロ丼。夜は、ときわ(松永和佐比路)さんにいただいた阿波牛のステーキ、やっほーーーっ、めっちゃンマイっ。いいなぁ、ウチの娘。。。。
- 8月16日(火)
- 稽古日。ここんとこちょいと疲れ気味
- 8月17日(水)
- 髪の毛切に。店長が短くしたいというので、思いっきり切ってもらった。そのあと、稽古日。うーーん、ここんと、なんかダラダラしている。気持ちがね。バタバタしたスケジュールでないといかんのですな、しみじみ。。。
- 8月18日(金) 国立大劇場
- 明日の舞踊会の下ざらい。さすがにシャキっとしましたね。
- 8月19日(土) 国立大劇場
- 仕事は楽しい。
- 8月20日(日)
- 今朝はカラッと目が覚めました。 お稽古日でした。久々にテレビを見ました。 志の輔さんの金馬役。おっ、演技してるしてる・・・・みたいな。
- 8月21日(月) 志の輔らくご21世紀は21日 新宿明治安田生命ホール
- よっしゃー、一ヶ月ぶりに志の輔さんに会えるのらー、と意気込んで明治安田生命ホールへ。(松元)ヒロさんとも一ヶ月ぶりにお会いします。いつものように楽しい楽屋。久しぶりにたっぷり志の輔さんの話とヒロさんの芸を見せていただき、スカッとしました。打ち上げはいつもの某所。オールナイトニッポン出勤前の昇太さんも参加。なんだかとても楽しく過ごし、解散。もう一軒行くからと志の輔さんが言い、ノコノコ付いて行き、ヒロさんと僕とで志の輔をはさむ。不動のツートップ。談春さんが来る。いやぁ、ここで会えてうれしい。談春さんの会の追加公演が決まったことだし、いつ行こうかと考えてる時だったりして。今回もいろんな話をしてもらいヒロさんに送ってもらう。酔ったーーーーっ。とにかく日記は書いたぞ。よっしゃー寝るぞや。
- 8月22日(火) 伽羅(雌猫)言 3
- ・・・・・ニャ・・・・・・ニっ・・・ねぇ・・・
- ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
- ここよ、ここ。椅子んとこよ。テーブルの下から覗けばいいのよ。お暑うございます。暑いわよ。ちょいと、ご主人っ、もうちょっと涼しくしてちょーだいよ。なんか持って、ピッとかやるとこの上から冷たい風が出てくるじゃない。ここがいいのよ、この場所が。冷たい風がほどよくあたるのよ。シッ、弟にはおせーないのよ。あったりまえじゃない、ア・タ・シだけの場所。。。ここんとこ、ずっといるのね。チホーにはいかないの? どお? ちょっとはわかってきたでしょ。チホーってとこに行くと帰ってこないんだってね。 聞いたのよ、ちっちゃいの(娘)が女の人(妻)としゃべってたわよ。
- カミノケ切ったんだってね?ご主人の上の方の黒いモサモサしたやつでしょ。カミノケっていうんでしょ。短くしたのね。んーん、アタシにはわかんない。あなたたちのやることわ。カミノケがなんなのかも。いいでしょ、知らなくても。「ブツブツとハゲのブツブツのほうみたい」って、ちっちゃいのが言ってたじゃない。アタシわらっちゃった。それは知ってるのよ。ブラックマヨネーズ(漫才コンビ)でしょ?知ってるわよー。ご主人が、そのブツブツの方に似てるってことでしょ。似てるのかしら、カミノケがってことなの?
- なんかダルっとしてるわねぇ。アタシじゃないのよ、ご主人が。 シャキッとしなさいよ。 ナツバテって言うの? 知ってるでしょ、最近いろいろ知ってきたでしょ。 みくびっちゃダメよ。 でかけるの? チホー? そうじゃないのね。もっと近いのね。 ということは、チホーって遠いのね。 スゴイでしょ。頭が働くでしょ。 アタシ自分が怖いもの。 だんだんわかってきちゃいましたもの。
- コーヒー飲まないの? 飲みなさいよ。もっとおしゃべりしましょーよ。 ま、おしゃべりしてんのはアタシの方だけどさ。 コーヒーいれなさいよぉ。 だけど、おいしいの? アタシ飲んでみたわよ。 気が付かなかった? 暑いのね。 ヘンな味。 水がいいわ。 やっぱり、お水。 手を水に濡らして、それをなめるのが好きよ。 ねぇ、いなさいよ。 コーヒー飲んできなさいよ。 だって、まだオチがつかないじゃない。 なんか気の利いたこと言って終わりたいじゃない。 思いつかないのよ・・・・
- 8月23日(水)
- ボーっと過ごしてしまった一週間。明日からハードなのは知っていたはずなのに・・・。 明日はお浚い会の下ざらい(リハーサル)。お笛の会なのですね。 珍しい曲が多いので四苦八苦です。ついに今日は浚わなきゃいけない日なのです。もう後がない。 でもピリッとしない。こんなんではイカンので、昼間、お稽古をつけてもらいに行って来ました。教わったのは明日の曲ではないのですが。シャキッとするために。で、シャキッとピリっとしたので、帰宅してからはガンガン浚ってます。頭がはちきれそうだーーーっ。でもどこか楽しい。稽古してるとスカッとする。好きなんでしょうねぇ、長唄が。なのにどうして、ギリギリになるまでやらんのだーーーっ。どっかで、「間に合う間に合う」って思ってることは知っているぞ。「こうやって切り抜けてきたんだ、今度も大丈夫」と思ってるの知っているぞーーーっ。知っているのに知らんふりーーーっ♪ 古いぞーーーっ、なつかしすぎるぞーーーっ。なーぜなのーーーー♪ ええーい、長唄に戻れーーーーっ!!!!!
- 8月24日(木)
- 昨夜、ケツに火がつき、長唄漬けになり、本日本番。あ、リハーサルです。僕の苦手な曲はみんなも苦手だった。ホッとした。次は30日の本番。楽しみ楽しみ。
- 8月25日(金) 大阪 ワッハ上方亭/伝の会 宍粟編
- まずはワッハ上方亭。「上方芸能まつり」というイベントに参加です。30分くらいやったのかな。さて、レンタカーを借りて、一同山崎に向かいました。宍粟市山崎町というところで伝の会です。手伝ってくれてるデンキチの故郷なんですね。よくぞ地元で伝の会をやってくれたという喜びがありますね。うれしい限りです。
- 8月26日(土)
- 一泊しただけなんですが、なんですか何日もいたような気になりましてね、動きまわってるからでしょうかね。たくさんのお客さまに出会うからでしょうかね。ヘロヘロになって帰りの新幹線に乗りました。空いてて良かったぁ、よーく休めました。
- 8月27日(日)
- 前進座で日舞のお浚い会のツボ合わせ(リハーサルの前のリハーサルみたいなもの)。11時開始なので10時30分に行けば充分だぞ。いやいや、10時ちょいすぎに入ろう。 一番乗りだぞと思いながら行くが僕が最後だった。 かっこわる。。。
- グッタリ疲れて帰宅
- 娘「パパぁ、今夜のおつまみ知ってるけど、教えてあげよーか?」
- 九「うん」
- 娘「コショーサラミ」
- 8月28日(月)
- 友達のワンウィークショップへ行き、本日も前進座でツボ合わせ。終わったら、またワンウィークショップへ行き、夜は北とぴあへ行き、バトンを観てきました。生まれて初めてバトンのショーを観ました。
- 8月29日(火)
- やっとの思いで起きて、車に乗って獅童くんの実家へ。ギリギリセーフでお稽古を始める。11時45分、家に向かう。途中娘のゴハン買って。家に帰り娘を起こし、お稽古始める。本日は一日稽古日。終わったのが、23時。 ちょいと疲れましたな。
- 8月30日(水) 福原徹彦さんのお浚い会
- 福原徹彦さんのお浚い会でした。お笛ですね。めずらしい曲がたくさん出たので、地方(じかた)のこちらとしても緊張しました。
- 8月31日(木) 志の輔らくご by PARCO Tour 2006.HAMAMTSU 浜松フォルテホール
- 午後の東京駅新幹線のホームで志の輔さんと会う。
- 志「おうっ」
- 九「よろしくお願いいたします。」
- 志「こちらこそ」
- いろいろ話しているうちに記憶力の話になった。
- 九「師匠の記憶力ってスゴイですよね」
- 志「ん?」
- 九「英語落語だってきっちり覚えるなんてことするじゃないですか」
- 志「まあ、すぐ忘れちゃうけどね。そういう覚える力はあるみたいね、自分でも驚く」
- 九「あっ、やっぱりそうなんですか。あの短時間でよく覚えられるなぁと思っていたんです。子供の頃からそうなんですか?」
- 志「うん」
- 九「優れてるんですねぇ」
- 志「でもさ、覚えて話すってことで、笑ってもらったりするわけじゃない。そのためなんだからさ。覚えらんないってのは言い訳になんないでしょ」
- 耳が痛い話である。でもこの師匠の強さにあこがれるのである。
- そこへ囃子方の川島佑介さん鳳声晴久さん登場。望月秀幸さんは先に浜松に行っている。この三人は志の輔さんと会うのは一月のパルコ以来である。
- 志「今回もどうぞよろしくお願いいたします」
- 丁寧な挨拶の後、乗車する。
- 浜松に着くと、いつの間にか一緒に乗っていた大竹さん(パルコのプロデューサー)登場。浜松公演を手がけているエンボスの小山さんとも久々にお会いする。やはりパルコの祖父江さん、磯部さんが出迎えの中、ホールへ。
- 茂山逸平さんも京都から到着し、一月のパルコ以来の「狂言長屋」キャストが揃った。フォルテホールがパルコ劇場になっている。いつものセットだーーーっ。さっそく「狂言長屋」のリハーサル。バシッと決まったところで本番。
- 終演後、楽屋で乾杯してから
- 志「テツクロがどうしてもと言うので」
- と腰を上げてくれ、美笠へ。実は、いつもお世話になっている美笠の人たちやお客様たちは志の輔さんの大ファン。お店へ志の輔さんが来てくれたらさぞかしうれしいだろうと計画していたのです。料理もお酒もメチャメチャおいしいので、師匠も上機嫌。僕のお弟子さんたちである美笠のお客様も合流してサイン会やら写真やらでドガチャカドガチャカ。