鉄九郎の青?裸々な日常 第135号
今年の年賀状はこんなデザイン
- 2007年1月1日〜31日
- 怒涛の一月(京都南座前進座公演・志の輔パルコ公演)
- 1月1日(祝) にぎわい座〜舞浜ユーラシアの営業
- さて、にぎわい座カウントダウンで光栄にも志の輔さんたちと舞台に立たせていただき、新年を迎えました。樽酒のうまかったことったら。打ち上げは中華街のとあるお店で。三杯くらい飲んだら酔ってしまいました。三時すぎに解散。
- ヒロさん、はだかさん、蓮ニさん、邦さん等々と一緒に電車に乗る。最終的に池袋でヒロさんと別れ、東上線へ。気がついたら降りる駅をとっくに越えていた。えっちら戻って、家にたどり着いたのが六時近く。ああ、かえってきたなぁとつくづく思ったのでした。
- 一寝入りして起きる。妻と子が実家に行くので、駅まで送る。適度な時間に舞浜へ。舞浜ユーラシアという温泉施設での営業。伝の会ライヴを2ステージ。いやいや、年末年始とがんばる伝の会ですなぁ。家にたどり着いたのが、2日の午前二時。
- 1月2日(火) 京都
- 京都に来ました。前進座の南座特別公演のためです。今日から25日まで、京都在住(?)になります。本日は舞台稽古。「魚屋宗五郎」です。無事に終わり、長唄チームで祝杯です。
- 1月3日(水) 京都南座前進座公演初日
- 起きるのがシンドイ。うーーーーっ。でもなんとか八時すぎに起きる。昨夜は何時に寝たのだろうか?その前の日は?またその前の日は? もうわかんない。とにかく京都に来て、舞台を勤めること が大事なこと。今日は初日。「初日おめでとうございまーす」と楽屋を回り挨拶。ひと月興行が始まるって感じでウキウキする。こんな空気好きですな。
- 志の輔パルコも今日が初日。パルコからもいろいろ電話で報告うける。長唄囃子連中「松永鉄九郎社中」に事故はなかっただろうか?志の輔さんの体調はどうなのだろうか?現場にいないつらさ。
良い初日だったと電話が入る。良かった良かった。僕の方も、みんなと共同作業で良い舞台が出来た
(と思う)。良かった良かった。渋谷も京都も、一ヶ月事故なくすごすことをセツに思ったりして・・・・。
- 1月4日(木) 京都南座前進座公演から志の輔パルコ
- 実は5日に志の輔パルコにかけつけようと思っていたのです。というのは、4日5日と京都南座の前進座公演が昼の部のみなのです。夜の部がないのです。15時すぎには終わるのです。今日明日をはずすと、15日まで昼夜公演が続きます。で、5日に行こうと段取りをバッチリしていたのでした。しかし、やはり、来てみないとわからないのですねぇ。5日は、はずせない用事が出来てしまったのです。うーーーん。で、今日なんですが、今夜も以前からの予定が入っている。うーーん。うーーんうーーーん、じゃどうすゃいいのよ、とモヤモヤしながら、寝てました。
- ・・・電話が。
- 「もしもし」
- あっ、志の輔さんだ!!
- 「いやぁ、豪華にやらせてもらってるよ、いろいろありがとうね」
- 志の輔さんの声で朝起きるなんて、夢のようだわ。
- 「そっちも初日だったんだろ?何日までいるの?身体気をつけてな」
- なんという、もったいないお言葉。
- ヴーーーーン
- 今夜行こうっと。予定はキャンセルしよっと。パルコだパルコだーーーっ。
- 梅雀丈の「魚屋宗五郎」バッチリ決めて、新幹線に飛び乗るぞーーーっ!!!
- 芝居が昼公演のみなので、南座前から、みんなに送られてタクシーで京都駅へ。来るタクシー来るタクシーにお客さんが乗ってたが、回送のタクシーが止まってくれる。
- テ「ありがとう、助かりました」
- 運「いやぁ、帰ろうと思ったんですけどね、なんか止まっちゃいましたよ」
- なんか儲かった感じ。
- テ「八条口までいっつくれぃ」
- 運「へーーい」
- 道がすいてたんで、すぐついた。ラッキー。みどりの窓口もガラガラ。ついてるぞ。
- テ「東京まで、威勢のイイ電車のA席一枚くれぃ」
- み「はい、ありません」
- テ「・・・・・・」
- み「・・・・・・」
- えっ?ここ、みどりの窓口じゃなかったかな?
- いろんな返答を聞いたけど、「ありません」ってのは初めてだ。
- テ「えっ?無いって?」
- み「全部いっぱいなんですよ」
- テ「え?どうして?」
- み「帰省ラッシュですね」
- テ「えっ?今日、帰省ラッシュなの?」
- み「そうですよ、ピークです」
- テ「ヤヤヤ、そうだったかぁ。世間の皆様はそういうことになってんのかぁ」
- み「どうします?」
- テ「どうしたら良い?・・・何時だったらあいてるの?」
- み「えっと・・・19時ですね」
- テ「そりゃダメだなぁ・・・よっしゃ、覚悟きめましたよ、ええ、自由席で行ってやろーじゃないですか。二時間とちょっと、立って行ってみよーじゃねぇですか。おにーさん、イキのイイ自由席切符を一枚くだせぃ」
- み「へい、お待ち!・・・だんな急いでくだせぇよ、すぐ出発でっせ」
- テ「わかったよ、じゃあな」
- み「行ってらっしゃいっ」
- ほんとに混んでた。啖呵きったわりには、実は、どっかに座れるんじゃないかなぁ、などとチラッと思っていたのです。目を点にして、東京駅までボーッと立ってました。
- いやぁ、ひでぇ目にあったぜぃ。中央線で新宿行って、山手線で渋谷だな。座りたいなぁ。無事に新宿までは座れてホッとする。さて、山手線だーっ。
- 放送が聞こえる。
- 「目黒駅で事故がありました。ただいま12番線の渋谷品川方面の電車は運転を見合わせています」
- なにーーっ!!
- なんでやねんっ!
- さ、どーする。
- ただいま18時40分。開演は19時だぞーっ。
- そんな中、また放送が
- 「事故は無事処理されて、ただいま最終確認をしています。もうしばらくお待ちください」
- うーーーん。
- どうする?
- 電車が動くのを待つか、タクシーに乗るか。タクシー乗り場もこの調子じゃ、すいてるとは思えない。確認したいが、改札をでなきゃ確認できないしなぁ。電車、すぐにうごくかも知れないしなぁ。うーーーん。ええーーい、こちとら、四代続いた江戸っ子の子供でぇ(関係あらへん)、電車ん中でいつ動くかいつ動くかなんて、待ってらんねぇやな。よっしゃー、並んでもタクシーだ。
- 運良くトントンとタクシーに乗れる。
- テ「威勢良く、渋谷の、あ、パルコまでいっつくんねぇ」
- 運「へい、わっかりやした。山手線で事故あったってラジオで・・・」
- テ「おーう、そうなんでー、まだ止まってるよ」
- 運「そうですかぃ、大変でございますねぇ」
- テ「そーなのよ、よく言ってくれたなぁ、こちとら京都から立って来たんだぜぃ」
- 運「えぇっ?!」
- テ「おっと、気をつけてくんねぇよ。事故はかんべんだぜぃ」
- 運「あ、すいません。あんまりビックリしたもんで・・・京都の出張から帰ってきたんですか?お疲れ様でした。お正月にねぇ、大変でしたねぇ」
- テ「なぁに、楽しいってことよ。明日の朝、また京都に戻るんでぃ」
- 運「えぇっ?!!!」
- テ「おっとーーっ、気をつけてくんねぇよ」
- 運「あ、あ、す、すいません。あんまり驚いたもんで。一体お客さん、なんのお仕事なんですか?見たところ、お勤めの方にはみえませんし・・・」
- テ「歌舞伎で三味線弾いてんでぃっ」
- 運「ほほぅ、なんすか、めずらしい仕事ですねぇ。で、パルコ劇場で何かあるんですか?」
- テ「志の輔さんの落語会なんですよぉ、一ヶ月間やってるんですよぉ。昨日初日だったんですよ」
- 運「えっ?歌舞伎の世界の人が、なんで、落語に?」
- テ「えっ?・・・・・うーん」
- 運「いやっ、すいません。ちょっと結びつかなかったんで」
- テ「アハハハハハ」
- 運「ははははは」
- テ「ここでいいっすよ、ありがと」
- 運「はい、いってらっしゃい」
- 19時だ。今、幕が開いたな。
- 邦さん、三七郎くん、剛二郎くん、川島さん、秀ちゃん・・・・・
とにかく、集まってもらった長唄囃子連中(松永鉄九郎社中)のみなさんと弟子に会い、楽しくやってくれていることを確認し、スタッフのみなさんと打ち合わせや確認をする。
- 「てつくろさん、席に座って観られますよ」えっ?ほんと?うれしー。
- ずーっと、今までの日記で書いてきたけど、演目名を言えなかった。企業秘密だからね。でも、もう言っていいんだな。
- オープニングからラストまで、いろいろ作らせてもらいました。その一つが「七福神」のエンディングテーマ。この間に志の輔さんが着替えをする。それを客席から見られるのかぁ、やったー。上手のエンディングテーマが終わると、下手から鉄駒と鉄六の出囃子が。うーーん、これこれ。
- 三席目の「中村仲蔵」。二年前、志の輔さんの「中村仲蔵」を安田で聞いたときに、「ここにこういう音を入れたいです」と台本を書いて渡してあったものが、今年のパルコの其の壱で上演されている。そのためにも集めたメンバー。
- 今日どうしても来たかったのは、「中村仲蔵」は八日までしか観られないからだ。それも客席で観られた。ゾクゾクした。そしてエンディング。社中を舞台にここで出演させる。それまでは黒御簾で演奏してもらって。想像していた舞台が目の前で実現していた。三本締めの曲、うまくはまっている。演奏もノッている。この二ヶ月の間、志の輔さんの発想力に驚かされながら、作った曲と構成。自分があそこで演奏していないことが寂しいなんて思わなかった。邦さんに演奏してもらって良かった。だって客席で観られるんだもの、聴けるんだもの。志の輔さんは観られないんだし。志の輔さんの分まで、観て聴かなくちゃ。お客様が喜んでいる。わいている。幕が閉まった。矢野顕子の「丘を越えて」が流れる。たまりませんなぁ。越えたところに、この舞台があったんですなぁ。
- 舞台袖に戻る。みんな口々に「おつかれさまー」と言って楽屋に戻っていく。すがすがしい顔をして。この顔が見たかったのかも。集まってくれた十余人の人たちの。
- 志「すわれよ、テッチャンもいるから邦さんもおいでよ、川島さんも、てっちゃんのお弟子さんも」
- テ「おつかれさまでした」
- 志「そいじゃ(乾杯)」
- テ「志の輔さんカッコよかったですよー。」
- 志「そりゃあ、あれだけやってくれてるんだもの、カッコ良くなくてどうすんのよ(笑)」
- テ「あの舞台の色って、模型見たときに想像できてたんですか?僕、あんなステキな色だとは思えませんでした」
- 志「うん、そう、初日に見て『わーー素敵だなぁ』って思ったもの。みんないろんなこと言うよね、真紅とかレンガ色とか」
- 邦「団十郎の色」
- 志「そんな風にも言うの?」
- テ「あ、なるほど、中村仲蔵だ。それの濃い色ですよね。それで橋げたがないのが思った以上にスゴク素敵」
- 志「いいよな」
- テ「なんか、師匠が昔、海に浮かんでやったことがあるってことを彷彿とさせる」
- 志「あっはっはーー、ばかやろーー(笑)」
- スカッとしてみんなでパルコを後にする。
- 志「じゃあな」
- テ「はい」
- 志「京都に行きそびれて明日もいていいぞ(笑)」
- まだもうひと仕事残っている。邦さんと古典空間の社長と三人で伝の会の打ち合わせ。三人でなかなか会う時間が取れないので急遽、今夜になった。いろいろ話、いろいろ決めて、家に帰ったのが5日の午前三時。
- 1月5日(金) 東京〜京都南座前進座公演
- 午前三時すぎに家に帰る。一日から、妻や子は仙台に、僕は二日から京都に。つまり、猫たちだけで、四日間をすごしたわけで、かえると、ニャアニャー言っている。お風呂に入り、明日の支度をして、四時すぎに就寝。
- 六時に起きる。まだ酔ってる、ウエッ。八時ちょい前の新幹線に乗る。こんなに早く行かなくてもいいんだけど、なんかあって南座に間に合わなかったらイヤだし。それに早く行ってホテルで少し寝たい。11時にホテル着。小一時間寝て、南座へ。本日も一回公演。夕方から、邦楽一派でのお食事会。19時すぎに解散。「さぁ、もう一軒行きましょう」といわれるが、さすがに今日はシンドイ。ホテルに帰って寝る。
- 1月6日(土) 京都南座前進座公演
- 午前0時すぎに目が覚める。ああ、すっとしたわ。勝彦くんに電話。まだどこかで飲んでたら、おつきあいしよっかなぁとおもって。
- 勝「兄さん、今日は、もうとっくに帰ってきてますよぉ」
- テ「えーー、お腹へっちゃったよー」
- 勝「今起きたんですか?」
- テ「うん」
- 勝「今日はそのまま寝なはれ」
- テ「はーーい」
- お腹へったなぁぁぁ。
- 十二時半にロビー集合して、長唄さん(勝彦・忠史朗・佐助)たちで昼ごはん食べに。ワタクシの食べること食べること。すっかり体力を取り戻し、昼夜公演をして、夜ゴハン。食通の勝彦くんがいろんなお店に連れていってくれる。「食責」と呼ばれている。ほどよく飲んで食べてホテルへ。年賀状の宛名書いてます。
- 1月7日(日) 京都南座前進座公演
- 朝目が覚めたら、ジャンジャン雪が降っていた。ヨッ、京都らしくなってきたぞ。昼になり、忠史朗くん佐助くんとゴハン食べに。お目当ての所がやってない。えっ、日曜か、今日。昼夜の舞台終わり、三味線屋の梅ちゃんが来たので、一同で出かける。その間に川島さん、邦さんからパルコの相談の電話。其の弐の演目のこと。へぇ、○○をやるのかーっ。また、趣向考えてっと。お店に向かいながら、お店で乾杯しながら、ずーっと考える。
- 頭の中はパルコと南座を行ったり来たりしている。そんなことしてると酔いが早い。
- 1月8日(祝) 京都南座前進座公演
- 僕のホームページで毎日更新しているコーナー「今日のザツネン」の、更新担当者からの「今日の分の原稿くださーい」の電話で起きる。十一時ちょいと前。昨日は遅かったのだ。
- 今日は昼夜の間、お客様とゆっくり食事ができてサイコーでした。夜の部終わったあとは、長唄三味線の三人(鉄九郎・忠史朗・佐助)のお食事会。この三人で弾けることがうれしいし楽しい。最後は部屋飲み。
- 1月9日(火) 京都南座前進座公演
- 昼前に起きて楽屋入りして昼の部やって、ホテルかえって、仕事して昼寝して夜の部のため楽屋入りしてというオーソドックスな日でした。
- 夜、勝彦、忠史朗、佐助他と、伝の会のライヴを10年やってくれている飲食店「かぼちゃの種」でおいしいごはんを。そのあと、勝彦くんの稽古場の祇園へ。
- 行く途中に志の輔さんから電話。いつも思うのだが、どこかで見ているように移動中に電話がかかる。このすばらしい間が天性のものなのだろう。11日から始まる「其の弐の打ち合わせ。師匠はなんでも見通している。その思いに惚れる。前から惚れてはいるが。なんで、ここまで考えてくれるのか、なんでここまで思えるのか、みんながついていく理由がわかる。
- 志「京都はどうだい?」
- 九「はい、おかげさまで芝居の方はうまくいってます」
- 志「そりゃあ良かったな」
- 九「其の弐も見に行きたいです」
- 志「ありがとう」
- 最後の会話はそこに行く。
- 声は大丈夫だ。
- エネルギーも大丈夫だ。
- 前代未聞の一ヶ月・二年目。
- その場にいられないのは寂しいけれど、
- この人と関われたことが幸せだ。
- 1月10日(水) 京都南座前進座公演
- 楽屋にうなぎの差し入れがやって来た。勝彦くん関係である。うれしいですなぁ。
- 夜、十日恵比寿に、みんなで繰り出す。12日に、えべっさんが終わると、南座界隈はちょっと静かになる。静かになると中日が来る。中日がすぎるとあっという間に千秋楽となる。というのが常でございます。38公演のうち、14公演を終えた次第であります。
- 25日間、ホテル住まいなんです。僕は、結構好きなのです。毎日、お掃除してくださる方のおかげで、部屋はきれいさを保たれているし。新聞は毎日届くし。部屋の中は暖かいし・・・・。人の部屋にいくとまた、いろいろわかりますね。同じ間取りなのに、うまく使ってるなぁ、とか。意外に整理整頓がしっかりしてるなぁ、とか。長唄さんたちは、なかなか大したものだなぁと、感心したりします。
- お正月のバタバタも終わり、フロントのお兄さん、お姉さんたちもおちついたのか、やっとというか、部屋の番号言わなくても302号室のキーを渡してくれるようになりました。これが気持ちよいですね。こうでなきゃいけません。ホッとする一瞬です。
- 今、南座から帰ってきたら、ニコっとキーを僕に渡しながら
- 「お風邪、おひきになりましたか?」
- と訊ねられました。
- 「いや、元気ですよ・・・そんなことまで心配していただきありがとうございます」
- と機嫌をよくした次第です。
- なんでだろ?
- 連日の長唄さんたちとの交流で、喋りっぱなしの僕は、昼、南座に行くときキーを渡しながらの「行ってまいります」の一言がガラガラ声だったのでしょうね。部屋に入ってから思い当たりました。
- 1月11日(木) 京都南座前進座公演
- 今夜からパルコでは「其の弐」が始まる。いろいろと電話でやりとりを。其の弐の三席目を、決めていたものと違うものになったと。いくつか候補にあがっていた、その噺を、ここでやりますかぁ。それも良いですなぁ。
- 今回、ロビーにお花を出させていただいているのだが、担当してくださる方が実に気が利いている。マメにお花の世話をしてくださるのはもちろん、「其の壱」「其の弐」「其の参」で、それぞれお花を替えてくださるのだそうだ。今夜は「其の弐はこんなお花にいたしました」と画像を送ってくださった。なるほどね、一ヶ月持つなんてことはないのだから、ちょくちょく替えてくださるってのは良いですねぇ。いやいや、感心したのでした。
- 南座の「魚屋宗五郎」はうまく行っています。体調も良いです。ドンドン梅雀さんの宗五郎が生き生きとしてきて、おもしろく、時々、僕の笑いのツボをグッと刺激するので、噴き出しながら弾いています。宗五郎の心情になりきって弾く芝居なので、終わると、グッタリとします。後半、ずーっとお酒を飲むお芝居なのですが、終わると、僕もベロベロ状態。二日酔いでは弾けないお芝居です。
- 今日は父の誕生日でした。生きていれば、77歳。まだまだ若々しい父だったと思います。家族にも僕の弟子たちにも人気の父でした。南座にもパルコにも連れて行ってあげたかったなぁ。
- 1月12日(金) 京都南座前進座公演
- 昼夜公演です。18回が終わりました。事故なくやってこられています。うれしいことです。夜は仲間とおいしいもの食べて、早く寝ました。
- 1月13日(土) 京都南座前進座公演
- 早くに寝ると、気持ちの良い朝がやってくるのですな。よっしゃ、早起きしたから銀行とか行こう、と、勇んで出かけようとして土曜日だということに気がつきました。なんと間の悪い。
- 長袖のシャツをたくさん持ってきたのですが、京都が暖かいので着ていません。かわりに半そでのTシャツがありませぬ。昼夜の合間に買出しに。新京極の混んでることったら・・・・土曜日だということに気がつきました。本日で20回を終えた「魚屋宗五郎」。明日は中日ですな。
- 1月14日(日) 京都南座前進座公演中日
- めでたく中日(なかび)を迎えました。いやいや、半分、めでたいめでたい。今朝は起きられなかった。昨夜が遅かったわけでもない。ただただ、起きられなかった。このまま、寝てたら、絶対にトチリそうだったので、奮起して起きねばならぬほど、眠たかった。起きて、即、楽屋へ行き、コーヒー飲んで、いざ舞台へ。このリズムが良かったのか、なんか、スカッとできましたな。自分で言うのもなんですが・・・・。昼の部終わり、ごはん食べて、部屋かえって、また、ゴロンと。ウトウトして、起きて、楽屋行って、舞台へ。こんなリズムで乗り切れる時もあるってことで。
- 1月16日(火) 京都南座前進座公演
- 昨日今日と昼公演のみである。パルコに行くか!とも思っていたのだが、今、自分を助けてくれている仲間たちと過ごすことにした。
- パルコのことは弟子や川島さんからちょくちょく連絡があるし、「よしよし」と安心している。
- 南座もそうだが、中日をすぎ、疲れやわがままがでてくる頃である。パルコでもそうであろう。ものめずらしくキラキラしながらやっていたことが、当たり前のことのようになってくる。僕たちは合同演奏ですからね。三味線でも唄でも囃子でも、コンダクターの人は良いのです。一生懸命やろうと、たとえテキトーにやろうと、自分の責任ですから。ただ、それにつきあってくれている人たち。三味線で言えば、タテ三味線について弾いているワキ三味線や三枚目以降の三味線方たち。この人たちの疲労が気になるのです。
- 南座もパルコも後半戦に入りました。妙な「慣れ」もイヤだけど、妙な「疲れ」も気になります。最初は楽しいと思っている仕事が、ほっておくと、だんだん鮮度が落ちてくる。自分の中で鮮度を保つ努力をみんながしたとき、初めて観てくださるお客様に何かを残すことができるんでしょうね。僕の前には、その考えは正しいと言って、それを見事にやりとげている志の輔さんが走っています。絶対についていこうと。。
- 南座も楽しいです。梅雀さんの宗五郎がドンドン、スゴクなってきています。
- 1月17日(水) 京都南座前進座公演
- 昼一回公演。今夜の予定は無し。うれしくて、夕方にお風呂入って、ウキウキと昼寝。たっぷり寝たなぁと、起きたら18時30分だった。いつものなら、夜の部のために楽屋に入っていなければならぬ。でも行かなくて良い。ウッシッシー。テレピ観たりパソコンやったりしてのんびりすごす。0時になったので、寝よっかなぁと、ベッドに入るが眠れない。ま、昼寝したからな、と起きる。テレビ見たりパソコンやったりして2時になったので、寝よっかなぁ、こんどこそとベッドに入るが眠れない。あれっ?ま、ま、いいかっ、と起きる。テレビ見・・(以下省略)・・・・。
- というのを5時半までやってしまった。
- つかれたわっ!!
- テレビだって、ショッピングしかやってないわっ!32型のアクオスのセットが148,000円って安いなぁ・・・って、アホかっ! うっかり買いそうになるわっ!これで地デジもオッ ケー・・・って、やかましーわっ!ジャパネットとヤマダ電気、交互に見てしまったわっ!!
- 明け方に、比べさすなっ!
- もう、やることないわっ!
- 寝るくらいしかっ!
- でも寝られないっちゅーに!
- アホかっ!
- といいつつ、ベッドへ。
- 1月18日(木) 京都南座前進座公演
- 目が覚めたら、八時半だった。。。割り方スッとしている。コラコラーッ、こんな、短時間睡眠でスッキリすなーっ!毎日毎日、一生懸命、芝居を弾いて、神経使って、気ぃ使って。アタシ、めっちゃ
めちゃ疲れてるのと違うの?
- どういうこと?
- 疲れてないの?神経も、気ぃも、なーんもつこてないの?・・・・・・・ワシ。
- う・う・う・うーー、んな、はずないやんっ!・・・・・・きっと、ないやん。。。
- 楽屋入り。
- 「てつくろさん、今日も元気ですねぇ」
- 「どっから、その明るさが出るんだー」
- 「今日は二回公演ですよ、そんなに飛ばしていいんですかぁ?」
- ・・・・・いやいや、そんなはずないって。睡眠不足やし、今までの疲れがド〜ッと出てるんだって。
- 「またぁ」
- 「んな、バカなことを」
- 「だって、鉄九郎さん、京都駅まで歩こうかって言ってましたよ」
- ・・・・・いやいや、あの・・・・ハハハ・・・。ど、どうやら、三味線弾くことがよっぽど楽しいらしく、ストレスもまったくないような・・・・。疲れても、全然いないような・・・・。実は、昨日、一回公演だったことが、どっかで寂しかったような・・・。もっと、弾きたいなぁ、なんて思ってるような・・・。メッチャ元気やんっ・・・ワシ。終盤に来て、みんな、疲れがたまってる頃なのに、一人で元気やんっ!・・・みたいな。ちょっと、恥ずかし・い・・・。
- 1月20日(土) 京都南座前進座公演
- 今回の芝居(魚屋宗五郎)、23日間で38公演。18日間が終わり、31公演が終わったとこですな。忠史朗と佐助と三人で弾いて31回。 ずーっとこれが続きそうな気もするほど、チームワークも合っている(・・・はずだ)。
- もちろん千秋楽が終わるとバラバラになる。
- もう一生、この三人で弾くことはないかも知れない。
- そういう世界だ。
- それだけに、この三人で作ったという空気を大事にしたい。
- 32回目から、また、気を引き締めて弾かなくっちゃ。
- 1月21日(日)
- 長唄チーム全員での飲み会。なかなか今まで全員揃わなかった。下鴨神社の近くの料理屋さんで。飲んでさわいだ。
- 1月22日(月) 京都南座前進座公演と小米朝さん
- 今日は昼公演のみの日。終演後大阪に向かう。みんなは、しし鍋を食べに。僕は繁昌亭へ。
- 落語会の終わった小米朝さんと落ち合い、2月4日の稽古を。三席目にやる「フィガロの結婚」。小米朝さんが10年くらい前からやっている噺。モーツァルトなんですな。そのモーツァルトを三味線で弾こうっていうのですな。「はーーい、おもしろそーー」と、簡単に請合ったのは良いのですが、もっのっすっごっく難しいのです。
- テクニックとかどうのこうのでなく、つまり、うーーん、モーツァルトはモーツァルトなんですな(なんのこっちゃ)。それしきゃ、言いようがないの。で、とにかく、今夜、お稽古してくださーいと泣きついたわけです。
- 結果、大丈夫そうです。何かがつかめました(なにを?)。汗かきながら、一席やってくださいましたし。わかりました(たぶん)。見えました(なにが?)。ごはんごちそうになって、京都のホテルの前まで送ってもらっちゃった。なんと、やさしいお方なのでしょう。
- 本番が楽しみだぞっ!!
- 1月23日(火) 京都南座前進座公演
- 昨日は一杯もお酒を飲まないまま、小米朝さんに送ってもらい、部屋に入っても禁酒を守った。ごちゃごちゃ仕事をしているうちに寝られなくなってしまい、ついに7時30分を迎えてしまった。米朝師匠ではないのだから、そないに起きてなくてもよさそうなものだ。
- 本日は昼夜公演。前進座のHPに、なんか書いてョと言われたので、書きました。 http://blogmcw.blog87.fc2.com/ 三人で写ってる写真。左が忠史朗くん。右の、横に大きい子が佐助くん。忠史朗くんは、僕のすぐ下の弟弟子ということになりますな、25年の付き合いです。佐助は、初めて会ったのが、ヤツが16〜17だったので、やはり20年の付き合いになりますな。
- 僕は、この世界に入ったのが20歳と遅いので、子供の頃からやっている方たちのような、幼馴染感覚がなかったのですが、20年や25年やと言うことになってくると、もう充分、幼馴染感覚ですな。ひとつの世界に長くいると、楽しいな。
- 今夜は三人で、めっちゃ並んでる「塩ホルモン」に行ってきました。やっと、お肉を食べた感じ。一時間並んで入ったこともあって、「うまいうまい」と黙々と食べてしまいました。
- 1月24日(水) 京都南座前進座公演
- 25日が千秋楽だが、泊まりは今日までなので、必然的に長唄一同で「千秋楽の集い」と称して飲み会が設けられました。ま、なんだかんだと、毎日飲んでいるわけですが。
- ただ、昨日から歯が痛いのだ。奥歯が・・・。痛み止めを飲んでいるが、効いたり効かなかったり。勝彦くんも同じとこが痛いらしい。こんなとこまで仲が良くなくても良いものだが。
- 1月25日(木) 京都南座前進座公演 千秋楽
- 朝8時に起きて、荷物の整理。スーツケースが壊れたりして、手間取る。チェックアウトして楽屋へ。千秋楽のあいさつにまわる。38回目の「魚屋宗五郎」。これで終わりだと思うとなんだか寂しい。気持ちよくお酒を飲む宗五郎。最後の花道の見得の時には、なんともいえない気持ちになった。一緒に弾いてる二人もそうだったらしい。「ウルウルきちゃいました」と言っていた。終わって、梅雀さんの楽屋へ。また是非一緒にと、言い合う。いつの日か、ご一緒できたらなぁ。
- 新幹線。佐助と乾杯。名古屋すぎたら、ものすごく疲れてきた。東京駅でみんなと別れる。山手線に乗る。帰ってきた。東京だ。地下鉄に乗り換える。
さっきまで京都にいたのが嘘のように、リフレッシュしてくる感じ。元気になってきた。
- 自宅へ。
- ただいまーーっ。
- 娘と二匹の猫が、階段を駆け下りてきた。
- 1月26日(金) 志の輔パルコ公演
- 歯医者歯医者歯医者ーっ
- 先生「よくがまんしたわね」
- テ「ひどいですか?」
- 先生「神経でっぱなしだもん」
- テ「きゃー」
- 先生「きゃーは、あたしが言いたいですよ。」
- テ「今日で痛くなくなりますか?」
- 先生「大丈夫よ」
- おお、なんという心強いお言葉。
- 歯が痛くないって幸せだー 迎えがきたのでパルコへ。
- 志「おお、帰ってきたか」
- テ「今日から弾きますのでーす」
- 志「弾くって今日だけだろ」
- テ「いやいや、今日は舞台やりますけど、明日からは出囃子弾きますのですよ」
- 志「ふーん」
- テ「クリームパンですな」
- 志「うん、天むす食べてクリームパン食べてよ」
- テ「はははは、すごい組み合わせですねぇ」
- 志「元気だなぁ、お前わー」
- 邦さんが休みなので、オープニングと七福神のテーマとしじみ売りと三本絞め曲を弾くことに。自分で作っておきながら、まだ本番で弾いたことがないのれす、みんなに任せっきりで。
- さあ、ドキドキします。長唄囃子連中総勢7人は、もう20回以上もやっている、アタシは初めて。まあ、ドキドキでした(笑)あー、楽しかった。いいなあ、僕の集めた長唄囃子連中、毎日志の輔さんと一緒の舞台にたてて。
- 1月27日(土) 志の輔パルコ公演
- 追加公演二日目の今日は昼夜公演。昨日休んだ邦さんもいるので、僕は出囃子を弾くことにしていた。
- 一席目の出囃子を弾き終わったら、唄の三七郎くんが
- 「兄さん、七福神一緒に唄いません?作ったんだから」
- と言う。
- あ、なるほど。
- もともと、大勢で唄うようにとこしらえた曲。
- そうだ、ツインボーカルでやってみよーーっ。
- ♪ジンジンジンジン七福神、ゴゴご利益大奉仕・・・
- いやー、気持ちよかーーーっ。
- 別に志の輔さんも怒ってなさそうだし、大丈夫そうだな。
- 夜の部も同じようにして終演。
- 帰ろうとすると、一杯飲もうぜと志の輔さんが。
- 「喜んで」と志の輔さんの楽屋へ。
- 五人くらいで飲みました。
- 志の輔さんのお客様に紹介してくれる。
- 志「こいつは、松永鉄九郎といって、まぁ、長唄の三味線なんですけど、ま、そんな風には見えないでしょうが(笑)とにかく今回、大勢の人たちが肉体労働しているのに、一人だけ頭脳労働してるという(笑)いやいや、なにがいいたいかと言うと、みんなはひと月ずーっとパルコにいたというのに、南座に行ってて、帰ってきたからフラッとよって見たみたいな(笑)まじめに言えば、芸者舞妓と遊んで、やたらに陽気で元気なやつです」・・・・・どんな紹介やっっ!・・・・ま、うれしいけど。
- いろんな話しました。
志「テッチャンのいない間、川島(囃子)さんが、ちゃんとまとめてくれて、なんの問題もなかったから」
- うれしいですね。この一言が聞けてホッとしました。
- さて、明日は、ついに千秋楽。
- 三席目の出囃子「中の舞」は、もちろん僕が弾きますが、締太鼓は川島さんに打ってもらいます。寄席の出囃子とは、ちょっと趣きを変えてみます。それが今回の千秋楽のご趣向です。
- 1月28日(日) 志の輔パルコ公演
- パルコのエレベーターに駆け込んだら、志の輔さんが乗っていた。
- テ「おはようございます」
- 志「おぉっ」
- いつもの不機嫌な感じ。最初は(三年前くらい)ドキドキしたけど、もうなれちゃったもーーん。
- 長唄囃子連中全員で、楽屋へご挨拶に。
- 全「千秋楽おめでとーございまーす」
- ごはん食べてた志の輔さん、ビックリして立ち上がり
- 志「あっ、いや、もー、そんなこと、みんなで・・。いやいや、こちらこそありがとうございます。ほんとに今回、皆さんに、テツクロさん以外の」
- テ「これこれ」
- 志「助けてもらっちゃって、ほんっと感謝してます。ありがとうございます、テツクロさん以外の方々」
- テ「あのねっ」
- 志「ほんっとにお世話になりました。終わったら、ゆーっくり、飲みましょう、テツクロ以外のみなさま」
- テ「コラ・・・って」
- 今日は出囃子の鉄駒と鉄六が休みなので、(杵屋)寿さんと二人で出囃子を弾くことになっている。でも、七福神のテーマは唄いたいなぁ。
- 実は、七福神のテーマの演奏は上手(客席から見て右側っす)でやっているのです。で、出囃子は下手(左)なのです。唄を全部唄っていると出囃子に間に合わないのね。だから、最初のとこだけ唄うことにしました。
- 「♪きっとくるくる七福神」
- と唄うやいなや、上手から下手に走ります。下手について三味線かかえたところで、テーマが終わり、ワタクシ「梅は咲いたか」を弾き始めました。(この場面はWOWWOWで放送されたのよ)二席目の高座についた師匠を見届け、演奏を終えたら、心臓バックンバックン。あーー、楽しかった。
- 今日は、六ショーゴ(唄)さんが遊びに来てくれていたので、オープニングの唄も三七郎くんとツインボーカルでやってもらいました。いつもは三七郎くん一人で唄ってくれてたのです。千秋楽というのは、こういったご趣向が許される(?)のですね。
- もう一つは、三席目の出囃子「中の舞」の時の締太鼓を川島さんに打ってもらったことです。僕ら(歌舞伎界というか長唄界というか)がやる「中の舞」の形で(出囃子のとはちょっと違うのです)。簡単に違うところを言えば、川島さんのカケ声が入るのです。「ホーッ」と言ってテンテンと打ち始めるのです。途中にもカケ声入ります。これは昨年もやりましたが、昨年はちょっと遠慮がちのカケ声だったのですが、今回は思いっきり。こんなことも千秋楽ならではですね。
- 最後は、僕も寿さんも舞台に呼んでいただいて、手締めでした。袖で控えてる時、邦さんはじめ、同志の名前を一人一人丁寧に紹介してくれている師匠の声を聞きながら、「今日が最後の紹介なんだなぁ」と思い、ジーン。どんだけ、長唄・囃子のみんなが紹介されてうれしい思いをしているだろうと思って(ややこし)、ジーン。鉄駒と鉄六がこの場に間に合わなかった、間に合わせてやりたかったなぁ、と、ジーン。 毎回毎回、志の輔さん、よく名前覚えたなぁ(出てこないときもあったけど、そんなことより、普通覚えたって、2時間30分、噺やっている間に忘れちゃいまっせ)、ジーン。
- ジーンとしてたら、名前呼ばれた。
- だから、僕のこと、なんて紹介してくれたかは聞いてなかった、ジーン(この使い方は正しくありま
せん)。
- 打ち上げ
- 何度乾杯をしただろーか?元気な志の輔さん。声が普通に出ている志の輔さん。よく喋る志の輔さん。それにも増してよく喋る俺(これは正しい態度ではありません)。
- 今回携わった長唄さん、お囃子さんの声の中に、
- 「志の輔さんをひと月観てて、人生が変わった」
- 「志の輔さんと一緒にいる間に、今まで自分がどんなに安穏としていたのかがわかった、やりなおし
ます」
- 「志の輔さんを見ててわかったことは、本気でやんなきゃいけないってことだ。自分も本気でやって
きたが、まだまだ甘いと痛感した」
- ・・・・・・・・等々。とにかく。志の輔さんに惚れた男たちが続出。
- この人たちにお願いして良かった。
- 一番うれしいことです。
- 1月29日(月) 堅倉小学校
- 合併して小美玉市。以前は美野里町と言ってました。茨城県ですね。毎年行ってます、三〜四年。小学校の生徒たちに邦楽を聴かせるのですね。今年は、小美玉市の小学校四校に行く予定になっています。今日明日の二日間で二校行きます。
- さて、志の輔パルコの打ち上げを延々とした28日、深夜(ディープな時間)に帰宅したワタクシは、酔っぱらってはいませんでしたが、頭痛がしていました。ちょっと寝たら、目覚ましが鳴りました。支
度をして、常磐道で北に向かいます。8時30分、堅倉小学校に到着。
- 邦さんもウツロな目をしています。ウチの事務所のYが心配しつつも、特別授業の始まりです。四年
松組45分。四年竹組45分。きっちり、勤めさせていただきました。子供たちに手抜きは通じません(実は大人たちにも)。楽しませていただきました。
- 二日間通うのは大変だからと、宿泊先を用意してくださったので、ゆっくり泊まることにしました。ま、それでも、久しぶりに邦さんと事務所のYと一緒なので、ミーティングは遅くまで続いたのでした。
- 途中、志の輔さんと電話。
- テ「ほんとにほんとに、今月はお世話になりました」
- 志「いやいや、ほんと助けてもらった、ありがとう。くやしいけど、今回はな、テツクロじゃなきゃな。みんなよくやってくれたよ」
- テ「みんな師匠のファンになっちゃいましたよ」
- 志「いやいや」
- テ「声普通ですね」
- 志「おお、ぜーんぜん大丈夫」
- テ「元気ですね」
- 志「うん、元気元気。ま、その分、長唄のみんなにやってもらっちゃったから」
- テ「今日はお休みだったんですか?」
- 志「うん、やすんだよ」
- テ「良かったですね」
- 志「明日はゴルフよ、あっはっはー」
- テ「僕らも始めましたからね」
- 志「そうそう、やれよー、おまえ。ちゃんと」
- テ「はははは、やりますよ。ありがとうございました」
- 志「お、こっちこそ、また、いろいろと、ほんっとに、お願いしますよ」
- テ「はい、もったいないです。ありがとうございました」
- 志「ありがとう」
- 疲れが一度に吹き飛んだ。
- 1月30日(火) 羽鳥小学校
- 今日は羽鳥小学校へ。昨日の堅倉小学校も今日の羽鳥小学校も、何度も来ている学校。先生たちの中には「伝の会ってのがスゴクおもしろいから」と伝達されて覗きに来る先生も。伝の会の場合、古典の音楽を聞かせているというよりは、おしゃべり好きのオモロイオッサンという感じでとられている。ま、うれしいっすよ。
- 三時間目に伝の会を見たクラスの子たちは、四時間目は授業にならなかったらしい。全員が笑いつかれて。笑いっていうのは体力と集中力をものすごく使う。まず、集中力のない人は笑いについていけなくな
る。子供たちは、なにかわからないものをボーッと観たり聴いたりすることになれている(テレビとか)。生のライヴはそこを刺激する。それが脳にとっても良いことなのかも知れない。
- 生徒と一緒になってツボに入りまくってしまった先生は、
- 「四時間目は授業にならなかったんですよ、生徒たちが疲れ果ててて」のセリフのあとに「ま、ワタシもなーんも脳が働かなくなってましたけど、とにかくお腹がペッコペコになっちゃって(笑)」と言っていた。僕らに対しての最大の賛美だ。
- ・・・・・・・・・え?
- それでいいのかな、ワシラ・・・・
- ま、いいか。
- 喜んでもらえたんならな、アッハッハー。
- 給食の時間に、邦さんと僕と別々のクラスで子供たちと食べる。いろんな質問が来る。「彼女いますかー?」「いくつですかー?」とはよくある質問。女の子はマセてますな。その点、男の子は「小学生のとき、どんなスポーツやってた?」「外国行ったことある?」とか。かわいいね。「結婚しているし、子供がキミたちと同じ学年だよ」と言うと、女の子たちが紙を持ってきた。そこには、数々の質問に「はい・いいえ」で答えるようになっている。
- ・妻を愛している
- ・彼女はいる
- ・浮気をしている
- etc
- まぁ、こんなことばっか。クラスには、必ず、そんなマセた娘のグループがある
- 1月31日(水)
- 怒涛のように過ぎた一月。僕個人としては、昨年の1
- 1月くらいから、ずーっと続いている感じ。新しい年を迎えた感覚はない。けれども、今年の一月ほど、責任が重く、刺激的な月はなかった。2004年の暮れに志の輔パルコに行って「歓喜の歌」に感動して腰がたたなくなった頃、三年後に、こんな長唄囃子連中の舞台を迎えるとは思わなかった。人生は不思議である。だから楽しい。