鉄九郎の青?裸々な日常 第141号
- 2007年7月1日〜31日
- 13とオイチョカブ
- 7月1日(日)
- ここんとこ、久しぶりにお会いする方が多かったのです。その、久しぶりにお会いする方々が口々に僕に対しておっしゃるのが、
- 「太った」・・・・・「太った?」でなく「太った」。聞いてくれよ。
- 「?」つけてくれよ。
- 俺を見て、結果を言うなよ!
- 「小さくなった」とも言われる。
- 「?」つけてくれよ。
- たのむわ。背が縮むわきゃあないんだから(そんな年でもあるまい)!横にでかくなったから、小さくなったと表現してるんだな。
- こんな話を言う人がいる。
- 「ある人がアッチャンを見かけたんですって。でもね、小っちゃかったから、人違いだと思って声かけなかったそうなんです。やっぱり、アッチャンだったのね」
- ヒドイ!!
- ひどいわーー。
- また別の日、友達の娘(高校生)が
- 「小さくなった。三頭身じゃん」
- ヒドイ!!!
- ひどいわーーー。。
- 「小さくなった」はないでしょ。
- し、しかも、あたしゃ、芸人だぞーっ。
- 「小さくなった」って言うのは、なんだか、「芸」のこと言われてるみたいで、傷つくーーーっ。
- キショーっ。
- そしてまたまた別の日、久しぶりに会った、Sくんのお母さん
- 「あらぁ、恰幅がよくなっちゃってーー」
- ヴーーーーっ。
- こっちも少しなれてきて、
- 「えへへ、お腹出ちゃって」と、頭の後ろに手なんかやったりしてる。
- さーて、こまっちゃったぞーー。
- 娘までが
- 「パパ、アメリカ行ったら『オオ、デーブ』って言われるよ」
- などと言って「ンマイ!」なんて言ってる。
- ビリーに入隊しろーーっ!
- 歩けーーーっ!
- 素振りをしろーー!
- なんとか、痩せなければ・・・・。
- しかも、これから夏がやってくる。
- 自慢じゃないが、俺は夏になると太るのだ。
俺 夏 太る
- 夏は食べ物がヤケにおいしい。夏バテ知らず。逆に元気!
- ・・・・・困ったものだ。
俺 夏 困る
- もーーーっ、ずっと浴衣着ていようかしらん。着物とか来てれば多少は大丈夫なんじゃない?Tシャツとかがいけないんでしょ。
俺 夏 着る
- なんだかわかんなくなってきたぞーーっ。うーーーむ、たしかに、今、人生の中で一番太っている。知っているのです、その事実を僕は。イカンなぁーっ、と昨年の秋あたりから思っていたのです。それが、暖かくなり、薄着になってきたことで、身体がでかくなってることを世の中にさらす結果となったのです。
- わかっているのです。
- わかっていたのです。
- わかってたのにーーーーっ。
- ビリーに入隊しろーーーー!!
- あきらめるなーーーっ!
- 腹筋だけでもなんとかしろーーー!!
俺 夏 入隊- そして除隊
- めげるなーーーーっ!!
俺 夏 めげる
- 7月3日(火) 長唄協会演奏会と志の輔noにぎわい
- 午前中、久しぶりに二階で過ごしていると、飼い猫の伽羅がやってくる。「ニャーニャーニャー」とずーっと話かけてくる。キッチンに行きコーヒーを入れてる間も、キッチンにのぼり話している。「ブラシかけるか?」と言うと、軽くうなず(いたように見えた)き、ベランダの方へ行った。ベランダのサッシをあけると、タッタッタと出て行き「ニャー」。ひとしきりやっておしまいにしようとすると、もっとやれと言う(言ったような)。こいつ、ブラシ好きだなぁ。宇太は嫌がるのに・・・。コーヒー持って、一階に行こうとすると、まだ居ろと言う(言ったよな)。仕方が無いのでソファにすわり、テレビをつけると、私の話を聞けと言う(言ってる言ってる)。今まで、猫と同居したことがなかったので気がつかなかったが、こんなに話すものなのかしらん。でも、同居している人は皆言う、話かけてきますよ、と。おかげで、遅刻しそうになった。「言ってくるよ」と声をかけると「ニャー」と言う。喋りすぎたのか、その声が、すこーしかすれて聞こえた。
- 国立劇場です。
- 26日の蓮ニさん(=カメラマン橘蓮ニさん。落語家さんの写真を沢山撮っている方。)の会以来。あのときも出演者でなく、今日も出演者でなく。女流の長唄協会演奏会なのだ。大勢で演奏する「鶴亀」にウチの弟子が出させていただいているので、諸先輩たちにお礼を言いに。「決して、弟子の舞台を聴きにきたのではない」と、言いきるところが、俺のスゴイとこ(だと思っている・・・・なぜ)他にも国立劇場に用事があったので、いろいろと済ませ、後にする。
- 目指すは桜木町。
- 志の輔さんのにぎわい座。
- 志の輔さん、取材のために写真撮影している。そういう現場を、あんまり見られたくないんだと事務所は言う。でも、見えちゃうんだもの。見るさ。顔に力入れて、「ニッ」としたり「んっ」となったり。百面相みたいで、おかしいおかしい。ゲラゲラ笑った。
- 蓮ニさんに会う。
- 蓮「こないだわーーー」
- テ「どーもどーも、サイコーだったーーー」
- 抱き合う、中年二人。。。周りの人たちの動きが一瞬止まったような。。。
- にぎわい座は上手が囃子部屋になっている。出も下手から。(「上手」と書いてますが、それを「じょうず」と読んでしまうと意味が通じなくなります「かみて」とお読みください。客席から向かって舞台の右手側)で、下手は誰もいない。僕は下手の御簾から見てることが多い。蓮ニさんも上手にいる。(「下手」と書いてますが・・・以下同文)僕が見てると、その前にカメラ持って寝そべってシャッターをきっている。一席目の「お菊の皿」のとき、志の輔さん、お菊の幽霊の時、膝立ちになって、幽霊の所作をする。それを横から見たのは初めてだったのもあったが、おかしいのなんのって。とにかく面白い。可愛い。「かわおもしろい」。。。もう、袖で「かわいーーい」といいながら笑うテツクロ。僕の前に寝っころがって、幽霊のポーズを撮ろうとする蓮ニさんもつられて、「ハッハッハッハ」と 笑いがおさまらない。終わってからも、笑い続ける中年二人。
- 蓮ニさん、幽霊のポーズ、ちゃんと撮ったかなぁ?
- 7月5日(木)
- 「7月5日」なんかこの、スッとした感じの日ですね、字面が良いといいましょうか、シャープな、といいましょうか。獅童くんとこの稽古行って帰って、娘の小学校の寄り合いに出て、夕方からお稽古でした。
- で、その合間に、おそば屋に行ったのですが、そこのおばちゃんが、コントに出てくるおばちゃんみたいで。声がね、なんつーの、鼻声っていうの、あんまり口を開かないで喋るみたいな、感じのおばちゃんで、「いらっしゃいまっせー」からおかしいのね。でね、長寿庵なんですけどね、そのおそば屋さん。出前の電話かかってくるじゃないですか、でね、おばちゃんが出るのよね、その言葉がね、「はい、ちゅーじえんです」って聞こえるのよ、アハハハハ。いや、ホントだってぇ。「中耳炎でどーすんだよっ!」て、小声で言ったもの、僕。いや、ホントだってぇ。出前の電話しょっちゅうかかってくるんですよ。そのたびに、おばちゃんは「はい、中耳炎です」って言ってたもの。
- なんのカミングアウトだよっ!
- 早く耳鼻科行ってらっしゃいよ!!
- 俺、店やっといてあげるから!
- 7月6日(金)
- 昨日の日付で誉められたことをいいことに、今日の「7月6日」について。7と6って言うと、13を思い出します。トランプの一人ゲームで、「13(って言うかどうかは知らない)」っていうのがあるんです。簡単に言うと、ピラミッド形に並べたカードたちがあって、 手元のカードを一枚めくる、7だとしたら場に6があったら、たして13でしょ、取れるの、そんな風にやっていって、場のカードがなくなったら良いの(簡単な説明すぎてわかりづらい、説明下手ですんません)。ま、とにかく、そのゲームを父に教わったのね。小学校低学年の時に。 ま、父としては算数の勉強にもなるかなってとこだったんだと思う。で、夢中になりますわな、案の定。だって今でもやるもの。
- 1と12
- 2と11
- 3と10
- 4と9
- 5と8
- 6と7
- を見ると、僕の頭の中では
- 「はい13」と誰かが言うのです。
- これは死ぬまでそうなんだろうなぁ。
- おもしろい現象ですね。
- もう一つは「カブ」ですね。「オイチョカブ」。9にするのです。だから
- 1と8
- 2と7
- 3と6
- 4と5
- を見ると、「はいカブです」
- と頭の中で言ってます。
- 僕の誕生日が4月5日のカブ。
- 弟子に2月7日、3月6日、5月4日、8月1日の人がいます。
- ん?
- 全部の月が揃わないかなーって、今の今まで思ってた。
- 書いてたら気がついた。
- 9月以降は無理なんだ。。。
- あ、一桁同志では無理ってことですよ。
- ま、それはいいとして・・・。
- で、とにかく、数字が出てくると足してしまいます。
- 邦さんの誕生日が5月7日で「ニゾウ」(12だから2)
- ウチの娘が8月14日で「サンタロー」(8+1+4=13たがら3)
- とにかく足しちゃう。
- そうやって覚えてるようです、僕は。
- ただ、あやふやなのもある。
- 邦さんの娘の誕生日が1と2と7の「ブタ」なの(足して10ですから)でもね1月27日なのか2月17日なのか、どっちかなぁ?って。
- じゃ、「足して覚えんなよ」ってことじゃん!!
- チャンチャン、明日は大阪から。
- 7月7日(土) 七夕は大阪天満橋から 伝の会屋形船ライヴ
- ↑という、長いタイトルの催し物がありました。ま、このタイトルつけたのは僕なんだけど・・・・。雨降らずホッとして、あんまりピーカンでなくて良かったです。ちょうど良いお天気だったのかも。
- 大阪で屋形船に乗るのは初めてでした。止まらないのです。ズーッと動いているのです。お客様大丈夫かな?と思ったのですが、途中から揺れは感じなくなりました。それほどおだやかだったのかもしれません。ま、僕と邦さんは動きまわってるからかもしれないけど。スタッフのデンキチががんばってくれて、飾りつけとか企画とか。「ビンゴやりますから、鉄九郎賞を作ってください」と言われ、なんやかやと、三つほど作って行ったら、「賞品たくさんあるので、鉄九郎賞ひとつで良かったかもですね、ヒヒヒヒー」なんやねん!で、また、ビンゴやったら、鉄九郎賞が当たらない当たらない。それまで、トントンと「ビンゴーーっ」だったのに。僕の賞になったら、「シーーーン」ほんまかよぉ。ホントはビンゴになってんじゃないのーーーっ?ほんとにわたくし、オイシイ一日でした。
- 7月10日(火) 浜松
- 月に一度か二度の浜松の稽古ーっ! 本日無事に終了し、宴会。新さんまだーっ! 昨日函館にあがった17トンのうちの一匹だそうだ。
- 7月12日(木) 京都ブライトンホテル
- リレー音楽祭に出演。クラッシックの1ヶ月に違和感のある邦楽、しかも伝の会。みなさまのおかげで盛り上がりました。
- 7月14日(土)
- うむ。
- 雨ですな。
- 沖縄に台風が来ていたことは知っていましたが、その影響でしょうか、なにせ、ニュースを見ていないのでわからない。昨夜、京都から帰宅してやったことと言えば、猫の動画を撮ろうとジッとカメラ持って猫の様子をうかがっていた。自分でも、なんで、そんな行動に出たのかはわからない。東京に帰ってきて、締め切りの仕事がたまっている。昨夜から手をつけても良かったのだが、「疲れてるんだから今日ぐらいいいじゃん」と、逃避した行動が猫の追っかけだったのであろう。うむ、そのとおりでしょ。そんなこんなで夜中に動画アップして、満足行く逃避が出来、ぐっすり寝ました。
- 今日は起きたら仕事しなくちゃいけないとの思いから、起床は12時近かったように思います。いやいや、よく寝た。
- 起きちゃったんだから締め切りの仕事しなくちゃ。
- はいはい、やりますよぉ。
- やるってば。
- やるがなっ!!
- でも、ちょっとコーヒー飲もっと。
- さてと。
- あらぁ、電話しなくっちゃ。
- いろいろ、問い合わせたり、仕事の電話がたまっていたのだ。
- いけないものね、電話電話。
- さてと。
- ・・・・・・
- ・・・・・・・・もう、やることないのかな?
- なんか、遣り残してることないかしらん?
- 娘が遊びに来ないかな、我、部屋に。
- 親子のスキンシップが大事だかなんだか言って、逃避できるのにな。
- ないのね。
- ふむ。
- 仕事しろってことなのね。
- んーーーーっ。
- するか。
- ついに。
- つ・い・に。。
- てなわけで、始動。
- ブーーーン。。
- やっと、ひとつ終わった。
- あーーーー、達成感・・・・・・無し。
- だってだって、まだまだあるんだものーーーっ!!
- 7月15日(日) 伝の会 浅草「吉幸」ライブ
- 台風が来るぞという、盂蘭盆。三味線抱えて、浅草へ。邦さんとYとで、喫茶店で打ち合わせ。そして、吉幸へ。浅草寺のそばの料理屋さん。伝の会のファンクラブ「ちょんまげ倶楽部」の皆様のための企画を昨年から、ここでやらせていただいている。伝の会ライヴやってお料理食べてって企画。
- 台風の中、お客様やってこられる。もう、感謝感謝。今回、ゲストを呼んだ。唄方の和歌山富朗くん。浅草に住んでるの。来るの便利かなと思って、ウヒヒ。
- 富朗くんは、伝の会の第一回目の客演の方なのです。思い起こせば、平成元年。伝の会旗揚げ公演の時ですわ。アタシが29、邦さんが32歳のときでした。ジーーーン。。
- 今回は、「吾妻八景」を唄っていただきました。盛り上がってるうちに、台風もそれた様子。最後は、浅草寺をバックにみんなで記念写真。良かった良かった。ホッとしました。
- その後邦さんとYたちとで打ち上げ。紀尾井ホールの伝の会のことやらなんやら。久しぶりに伝の会の事務所のメンバーが揃ったもんだから、話が進む進む。実のある会合でした。
- 子供の頃、なんかっつうと、浅草の観音さまに来てました。母に連れられて来たり、親子三人で来たり。盂蘭盆に、その思い出の観音さまに来た。お盆なのに、お墓参りに行かれなくて済まないなぁ。観音さまを見ていると、父と母と手をつないで、参道を歩いてる自分の子供の頃が目に映るようだ。その辺に歩いてないかなぁって、キョロキョロした。
- 7月16日(月)「()カッコ」
- むかーしむかし、中学生の頃、フォークバンドをやってたことがあり、作詞作曲をしていた。そんな時代だった・・・・僕の回りの人は。バンドやったりギター弾いたりって、当たり前だった・・・僕の回りの人は。・・・・そうなのです。僕の回りの人たちだけだったのです。クラスの全員がギター弾いたり、ロックしたりしていたわけではないのです。でも、そんなんだったような気がしてならない。いつだって、ロックやフォークの話してたし、朝から晩までいろんな音楽を聴いてた。 歌謡曲は好きじゃなかったけど、テレビ見ればやってたから自然に覚えた。音楽に囲まれていたなぁ。ああ、私の十代ーーっ!!ああ、あの頃のメロディ。
- メロディに魅かれる。
- (「『小さな恋のメロディ』のトレーシーハイドに魅かれる」と、かかっています)
- 今の私は、音楽聴きません。(メロディのくだりは絶対しらけてるぜ)
- まったくではないですが、聴きません。(メロディのくだり、いらんのとちがう?)
- 無音が好きです。(おっ、言い切ったぞ)
- よく聞かれる質問に
- 「鉄九郎さんは普段はどんな音楽を聞いてらっしゃるのですか?」というのがあります。(ほんま聞かれるんかぁ?)
- 邦楽やってるからなのでしょうね。お仕事で長唄やってらっしゃるから。プライベートでは?ってことでしょうね。(なにがプライベートや)
- この質問が困っちゃう。(困らんやろ、好きなこと言うたらエエ)
- 僕の答えは「いや、ほとんど聴きません」なのです。(エエやないか)
- なにこの答え、意外性のかけらもない答え。膨らましようのなーんもない答え。(はっ?)
- 普段から、お弟子さんたちに「膨らまない答えをするんじゃなーい!」と怒ってる僕(どんな師匠や)。
- そんな僕がこの答えじゃいけませんやなぁ。質問した方も「なーんだ、このオッサン、そんな答えじゃ、なーんも拾えないじゃん」 って思うに決まっている。(いや、思わないやろ)
- そ、それはイヤだー。(アツくなってきたな)
- 俺の了見が許さーーん!(了見持ち出してきたぞ)
- ね、だから困るの。(え?)
- 気の利いた答えがいいたいの。(言ったらいいやん)
- なんかないかなぁ?(結局ネタさがしかいっ)
- でね、答えるんですわ。(ほほぅなんてや?)
- ボブディラン(・・・・・・)
- ・・・・・・(・・・・・)
- ・・・・(・・・・)
- ・・・(・・)
- ・・(・)
- ・・・(
- うるさいねんっ!(!)
- コラァッ、カッコぉっ! (!)
- さっきから、からんできやがってよー (!!)
- 俺が話してるんや、いちいち、ツッこむなよ
- (はっ!)
- 「はっ!」ってなんやっ!
- しかも、カッコがだんだん空間あいてる!!
- へんな間を入れるなぁ!
- お前コラァ!
- 小さなメロディのくだりがどうのこうの言いやがってーっ。おお、そうや、確かに、あれが言いたかったんや。今日、大した出来事もなかったから、日記書くのやめよっかなぁとか思ったんだけど、なんにも書かないのも淋しいから書き始めたら、ああなんか「メロディとメロディをくっつけたら」って思ったんや。そのト書きみたいなのをカッコに任せただけやないか。ええやないか、シラッとしても。一人歩きすんなっちゅーの。
- (・・・・・)
- おっ、出てきたなカッコ。
- はい、たしかにそうです。ボブディランのくだりだってオチてません。
- でも、ええやろ、日記なんやから。
- なに書いてもいいんやろ、オチなくてもいいんやろ?
- 逆にボブディランでオチる方が怖いだろ。
- (でも、中途半端みたいな)
- 中途半端ぁ?
- ・・・・ま、そりゃ、なんか、浅田美代子とか答えた方がまだ良かったかも知れないけど・・・
- (浅田美代子って)
- なにおっ、そっちの方がオチるんじゃないの?
- ・・・・・
- いいのさ、どうせ、な、なにを言っても中途半端なの。
- 決まらないの!
- (ひらきなおりやな)
- なにがさ、ああ、開き直りだよ。
- 直りますよ。
- なおるさ、
- 「なおるよ病いが」
- (・・・・・・やってもた)
- ・・・・・やってない!!
- いいのだ。
- 俺の日記なのだ。
- 俺がよければいいのだ。
- (ホンマにそう思う?)
- ・・・・・・いや、そうは・・・思ったり・・・・
- (はっきりしーや)
- えっ?
- 思ったり思わなかったり・・・。
- (・・・・・)
- あ、思いません
- (えっ?)
- あ、思います
- (どっちやねん、自分で決めろや)
- は、はい、すんません。
- んーと、自分の日記だけど、読んでもらいたい・・・みたいな。
- (「みたいな」いらんやろ)
- は、はい。
- (読んでもらいたいんやろ。だったら工夫せーや。オチるとこではスコーンと落としたれや。読んでる人が気持ちよくなるよーな、このページ来て、ホッとできるよーな。)
- いや、でも日記だし。
- (違うやろ。アンタの場合は読んでもらってナンボやろ。読んで欲しいのやろ?)
- あ、はい。
- (ホナ、がんばりや)
- あ、はい、ありがとうございます。
- (うん)
- 今夜のとこはこんな感じで。「意外にカッコが活躍した」みたいな感じで、工夫になってますよね。
- (なってるとは思うけど、ここで言うなよ、しらけるだろーが)
- あ、はい。
- (そんなこといわなきゃ、終われたやろーが)
- あ、はい。
- じゃ、じゃあ、また明日。
- (・・・・終われないやろ!)
- あ、はい。ど、とーしたら。
- (無理やろ。終われんな)
- もう眠いんですが。
- (がんばれや)
- あ、
- 眠いや眠いや、眠り狂四郎。
- ・・・・・・・
- (・・・・下手すぎや、今日び、島木譲二でも言わへんわ。しかも「眠り狂四郎」って言っちゃダメやろ。「眠い狂四郎」やろ)
- あーーー。
- (「あーー」やない!手をポンっとするな。レベル低っ!)
- もう寝たいんですが?
- (ガンバレっ)
- 寝たい寝たい、「ねぇ、タイガースのジュリー(^^)」
- (なに、笑いマークつけてんねん。これでオチましたみたいな顔すんなや!こっちが恥ずかしいわ。もーーっ、しゃーないなぁ、やったるわ)
- え?
- やってくれるんですか、スコッとオチて、今日は解散できるんですね。お願いします。
- (解散解散って、「まだまだ今日はかいさんでーー」)
- ・・・・・・・・・・・・・・
- ・・・・・・・・・・・
- ・・・・・・・・・
- ・・・・・・・
- (寝ろ寝ろ)
- はい、また明日がんばりまっす。
- (せやせや、日記なんやから、オチなくてもエエんやって)
- ですよね、ですよね、寝よっと、おやすみなさーい。。
- (おやすみおやすみ、「お、やす)もうやんなくていいですから!
- 7月17日(火)
- 父親ゆずりの一つは、涙もろいところだ。これが、年を追うごと、どんどん激しくなってくる。志の輔らくごを聞いては、ジーン(こういう方は多いと思いますが)。志の輔さんに「てっちゃん、ありがとうな」と言われちゃ、ジーン。「じゃ」と去って行くヒロさんの後ろ姿を見ながら、ジーン。ライヴをやれば、「今夜はありがとうございました」といいながら、ジーン。もちろん、映画やテレビで泣かないことなどない。新幹線最終のホームに居合わせたりしたら、どこ見ても、ジーンと来る。いささか、恥ずかしい。
- 昨日、娘と出かけた。駅で降りると、スッと、自分のスイカを出す仕草を見て、よくここまで大きくなったなぁと、ジーン。もう親バカを通り越してる。娘の友達が遊びにきて、「○○ちゃん、大きくなったなぁ」と、ウルウルしてるオッサンて。
- 羽田空港で、人だかりがしてるので、ふと見ると、子供たちだけで飛行機に乗る団体だった。ちぎれんばかりに手をふる子供たち。振り返す親たち。みんな笑ってんのに、僕だけ号泣。
- 7月18日(水)
- 今月のANAの機内放送の落語は、志の輔さん志の吉さんなの。ちなみに今朝、志の輔さんは北九州に飛び立って行ったのら。私、乗った途端にヘッドフォンです。3月末にバンコクに行った時の録音。マクラ始まる。わー、東京以外の土地でやるときの、さぐりマクラだー。しかも丁寧。いや、普段が適当ってことじゃないですよ。自分も楽しんでるみたいな感じ。「親の顔」始まる。おお、すっげー丁寧。こんなに丁寧にせめられちゃ、いつもより吹き出してしまう。そして、この親子の話に、ウルっとしてしまった。
- 7月19日(木)
- 今日はカレーライスが食べたかった。カレーライスと言うと遠藤賢司を思い出す。・・・・さ、来ましたよ。古ーい話のコーナーですな。
- ♪君も猫もぼぉくぅもー みんな好きだよ カレーライス 君はぁ トントン ジャガイモにんじんを切ってぇ・・・
- 中学生だったかな、よく観に聴きにいきましたなぁ。公開録音なんてのもたっくさんあったし。毎日、学校から帰ってくると友達と出かけたもんです。生ギターもそっくりコピーして、ボソボソと話すような歌い方で、真似してました、はい。
- ♪バカだなバァカだなぁ ついでに自分の手も切ってぇ 僕は座ってぇ ギターを弾いてるヨーーーー
- 思い出したぞ、高校の時かな、渋谷の遠藤賢司のカレー屋さんに行ったぞ、「ピラミッドカレー」。
- うーー、覚えてる。
- 絵に描けるくらい。
- 他に覚えなきゃいけないことたくさんあるのにぃ。
- 現実にかくの如く、カレーライスと言っただけで、もしくは、字をみただけで、こんなことを思い出し、頭の中のジュークボックスは「カレーライス」をかけ始めるのです。
- あと、食べ物で思い出す曲は、ラーメン。一番多く通ってる大勝軒の時は、なぜだか思い出さないが、支那そば系を食べに行くときに、頭ん中のジュークボックスがかけ始めるのが矢野顕子の「ラーメンたべたい」。(メチャメチャベタやん)そうなの、そんなのがいいのよ。
- ♪ラーメンたぁべたいっ
- (そのまんまんやん)いいの。
- もうひとつが、ごはんが出来たとき。(まんまなんやろ)
- 矢野顕子の「ごはんができたよ」。(やっぱりやー)
- ♪ごっはんができたよぉおおってぇ かおさんの 声がするぅっ (歌んでいいがな)
- ♪たぁのしかったぁあぁ今夜ぁあぁぁ (もうええっちゅーに)
- 仕事の帰りにかかる曲は、ライディーン。YMOですな。
- ♪きょおのーー しごとはつらかったーーー あとはー かえってねむるだぁけーーー
- と、歌詞をつけますな。この歌詞がなんの歌詞かわかった人は握手したいですね。もちろん岡林信康の「山谷ブルース」です。(もちろんって)
- さぁ、今日の日記に「ついておいで」とは言わないですよぉ。
- 湯のみを見ると、どっか欠けてないかなぁと見てしまう。これも歌の影響。もちろん「人生が二度あれば」ですね。(だからもちろんじゃないだろ)
- ♪父の湯のみ茶碗はぁ かぁけてぇいるー 井上陽水
- 高円寺という地名を聞くと、思い出すのが もちろん(いい加減にしろよ)
- 拓郎の「高円寺」
- ♪君を 好きだぁなんていったりするとぉ 笑われそーなぁ 気がぁしてー (高円寺関係ないじゃん)
- とてもぉ口にぃだすのがこわかったんだけぇどー
- 気がついてみたらぁ君のほーがーーっ
- 僕をー好きになってぇいてーーーっ(でてこんがな)
- それでー口にださなくてもー よくなったんだよーー(え?関係ないじゃん)
- あ よくなったんだよーー(くりかえしかい)
- 君はーどこにぃすんでーいたのですかぁ
- 高円寺じゃないよねーーー(わっ、びっくりした、いきなりやなっ!)
- だってぇ毎日電車に乗っても(もーええっちゅーに)
- 丸の内線に乗ると、もちろん(もう好きにしーや)
- 猫の「地下鉄に乗って」
- ♪ねぇきみっ なにをはなしてるぅのぉ だからさ ききとれないよぉ 四谷とか赤坂見付も出てくるからね。
- よく中央高速走りながら、「中央フリーウェイ」をかけるのが流行ましたなぁ。あれはもう、随分大人になってからでしたなぁ。
- なにせ、地下鉄ですよ。中央高速なんて。車なんて。なんつったって地下鉄だーーーっ。
- えっと、カレーライスの話から妙な方向に行ってしまいましたが、小学校高学年から中学生の頃に聴いたものが、今でも頭のジュークボックスには現役でかかっているのです。
- それで、肝心のカレーライスですが、ちゃんと食べました。チャンチャン
- 7月20日(金)
- 終業式だったのですな。
- バッグひとつ持って学校に行った娘。11時頃には、帰ってくんのかと思って待ってても、なかなか帰ってこないので、郵便局に行こうと外に出たら、チンタラ帰ってきた。
- テ「おー」
- 娘「『がんばれ』がなかったよ」
- テ「通信簿か?」
- 娘「見て見て」
- テ「え?天下の往来で『あゆみ』見るのか?」
- 娘「いいじゃん」
- テ「照れるなぁ」
- 娘「なんでやねん。どこ行くの」
- テ「郵便局。『がんばれ』がなかったんだな?『よく出来ました』とか『まあまあ』みたいなのばっかりだったんだな」
- 娘「うん」
- テ「『めちゃめちゃがんばろー』は?」
- 娘「ないよ、そんなの」
- テ「あ、『死ぬほどがんばれ』か、いや『死んでしまえ』みたいに強く言うのか?」
- 娘「いやいや、言い方じゃなくてさ、『がんばれ』の下はないのよ」
- テ「じゃ、上は?『びっくりするほどよくできたなぁ』とか『アナタは天を味方にしてますね』とか『スッゲーじゃん、超小学四年生級』とかはないのか?『よくできました』が一番上なのか?ほんとに三段階なのか?」
- 娘「ほんとによく喋るね。しかも、よくもポンポン出てくるね」
- テ「勉強になるだろ?」
- 娘「はいはい」
- テ「『はい』は一回でいいのだ。バスは二階がいいのだ。三、四がなくて、誤解はよくないのだ」
- 娘「ふふふ」
- テ「今、笑ったな」
- 娘「笑ってないよ、いつ考えるの、そういうこと?」
- テ「それぐらい、常に頭ん中にいれとけよ」
- 娘「しかも『超小学四年』って、五年なんですけど。四年じゃ誉めてないじゃん」
- テ「おっ、エライ。よーしよーしよーし。エライぞー。えらかったでちゅねー。よぉく、そこにぃ、きがぁつきぃまぁしたぁねぇ」
- 娘「何人(なにじん)よ、ふふふ」
- テ「今、笑いましたねぇ?思わず笑ってしまいましたねぇ。それでいいのです、はーい、よーしよーしよーし」
- 娘「もう黙っとこっと」
- 娘、小学五年生。
- 一学期が終了し明日から夏休み。
- 親にとってはありがたい。
- ちょいと朝寝が出来るわい。
- 7月21日(土) 志の輔らくご 新宿明治安田生命ホール
- 今日は、志の輔浴衣(志の輔さん特製の柄で販売もされています)で弾こうっと思って、出来立ての志の輔浴衣を持ってニコニコして安田に向かいました。ロビーに入って行くと、スタッフがみーんな志の輔浴衣着ている。お弟子さんたちもみーんな志の輔浴衣だーーっ。みんなおそろいかよー。なんか、目があわせらんないよね、照れて。で、お客様の中にも、志の輔浴衣で来ている方もいるでしょう。その方たちはスタッフに間違えられないのだろーか?とか、妙なこと心配しちゃって。
- 志の輔さん、今夜はお弟子さん抜きで、一人で三席やるという。
- 志「最初は『こきりこ』弾いてもらおーかなぁ」
- テ「はーーい」
- どうして「こきりこ節」かなと思っていたら、一席目のマクラが富山の話だったのね。
- 今夜のお客さまはラッキーでした。
- たっぷり志の輔って感じ。
- ま、いつもそうだけど。
- 特に中身が濃かったような気がする。
- いや、実際に濃かった。
- 今夜も元気をもらった日でした。
- 7月22日(日) 弁天座
- やってきましたー、ああんあん、赤岡ー。絵金蔵の目の前にできた弁天座、今回はここにくるために飛行機に乗ったのです。金丸座のちょいと小ぶりの小屋ができたのです。7月に。どうしても来たくてね。ちょうど、地芝居をやるというので、遊びにきました。囃子方の左喜三郎にいさんが仕切ってたりするし。昨年、絵金蔵で伝の会やってるし、知り合い多いし。地芝居も弾かせてもらったり、休憩の間にソロでBGM弾いたりしました。いやいや楽しかったです。
- この小屋で伝の会やりたーい。伝の会、弁天座への道としての第一歩は、今日、大きな足跡を残したのらー。
- で、気が付いたら「絵金まつり」だったの。ま、絵金まつりだから、地芝居やってたんだけど。こっちは、弁天座で盛り上がっちゃってたので忘れてた。絵金まつりー。来たかったのらー。絵師金蔵の生の屏風絵を間近に見られるんだよー。わー、感動だー。すごいエネルギーを感じる!
- 7月23日(月) 桂浜
- 何度も訪れていた高知。昨日来た時に、思い出したことがある。坂本龍馬ファンだってことを。故郷じゃん。坂本龍馬の見ていた海がみたいと思った。桂浜に連れて来てもらった。僕が17、8歳のとき、龍馬のことにあこがれ夢中で研究してたことがよみがえった。30年の時を経て、やっと、その海に来た。
- 30年かかってやって来た。
- 豪快な海だ。
- きれいな海だ。
- 海に触ってみた。
- この海の先には。
- 7月24日(火)
- 娘は生意気にスイカ(Suica)を持っている。二人で改札を通った後、
- テ「あ、俺のスイカ、もうほとんど入ってないや、乗り換えの時にチャージしなきゃ」
- 娘「あたしのはまだ730円ある」
- テ「なら大丈夫だな」
- 娘「今日は一日乗れる?」
- テ「ああ、そんなにかからいから大丈夫だよ。俺は2,000円くらい入れとくか」
- 娘「ねぇ?」
- テ「ん?」
- 娘「2,000円入れるとさぁ」
- テ「うん」
- 娘「2,000円になるの?」
- テ「ん?・・・でたか、トンチンカン娘が」
- 娘「フフフ、ちがうの。2,000円いれると2,730円になるの?2,000円になるの?」
- テ「2,730円だな」
- 娘「あ、そうだよね。じゃなきゃおかしいよね。なんか、そこんとこがさ、どうなのかな?って思ってたの」
- テ「ああ、なるほどね、わかるわかる。2,000円いれると270円お釣りが来てな。常に2,000円みたいなな。ああ、子供らしいじゃん。俺も、子供ン時そんな考えあったなぁ。よく考えたらお釣りだすほうが大変だし、めんどうだけどな。その考えの方向性はわかるよ」
- 娘「分析したねぇ、また。フフ、でもわかってもらえて良かったよ」
- テ「いや、わかるよ、その考えいいですよ。『先生間違っちゃいませんよね、あ、いやいや正解じゃないですよね、ホラ正解じゃねえってんだ。これ先生、8点いれときましょ。ヒヒヒヒ、ホーラ、ハハハ、ドンドン増えてくーー』」
- 娘「志の輔さんでしょ」
- テ「おっ、よくわかるなぁ『親の顔』だ」
- 娘「だって、声が志の輔さんみたいだもの。・・・・・・あーあ、さ、早く電車こないかなぁ」
- テ「オーーーイ、笑っていいんだぞーーーっ!!」
- 7月25日(水) 伽羅(雌猫)言 鼻の頭 12
- いたの?
- ここんとこ、なんだか顔見ないじゃない。
- あ、『鼻の頭みなかったねぇ』
- フフフ。そういうんでしょ?
- 言わないの?シンショーよ。
- 知らないの?
- どう書くのかしら?
- えっ、志すに生む?
- 志ん生。
- 『志しを生む』のね、ステキな名前ね。
- 気に入っちゃった。
- その人が言ってたわよ。
- ま、会ったことはないけど。
- 聞いたんじゃないかしら、どっかで。
- どつかって言ったって、お外には出ないんだから、このお家の中でしょ。
- ここんとこ、全然話聞いてくれないじゃない。
- ま、あんまり時間の観念がないんだけどさ。
- 二階は暑いの?
- アタシががまんしているんだから、ご主人も上がってきなさいよ。
- ゴハンがまだよ、アタシたち。
- 与太(宇太=弟猫)が言いに行かなかった?
- ったく、役にたたないわ、あの与太。
- 朝は起こしに行くでしょ?
- アタシ知ってるのよ。
- 声が聞こえるもの、『ニャーニャー』言ってんのね。
- フフフ、『ゴハンクデヨー』って言ってんのよ、アレ。
- 『クデヨー』よ、ハハハ。
- 『くれよー』って言えないんだもの。ほんっと与太よ、アレは。
- でもさぁ、やさしいとこもあんのよ。
- なめてくれるわけよ。
- 毛並みをよくしとかなきゃいけないでしょ、宇太はやってくれるのよ。
- ジーコジーコってね。
- でもね、時々、ガブッとかむのよ。
- 痛いわよー。
- ・・・・・あれがわかんないのよ。
- 気持ちよさそうにジーコジーコってやってて、突然ガブッよ。
- 突然ガブッと・・・・突然ガバッと・・・・突然ガバッチョ・・・・・『突然ガバチョ!』、ハハハハ、ばんざーーい。
- え?知らないの?またまたーー? 関西番組好きがーーっ。東京でやってなくても、なんとかして見てたでしょ。きっとそうよ。ううん、そうに決まってる。
- ふふふ、でも問題はそこにあるんじゃないの、
- なんでそんなふるい番組をアタシが知ってるかってことよ!
- そっちでしょ。
- ご主人がどうやって見てたかってことじゃないでしょ、そっち方向じゃないんだから。
- アタシが『なぜ知ってるか』って方向に行かなきゃ。
- たく、ご主人、どれだけ自分が好きなのよー。
- あ、『どんだけーーー』
- ・・・・・こう言うんでしょ?
- 志ん生が。
- あ、志ん生は言わないのね。
- だけど、気をつけたほうがいいわよ。
- アタシが中心でいいんでしょ。
- いいのよね。
- そりゃそうよね。
- シリーズでしょ。
- 定期的にアタシが出てくるんでしょ? 宇太じゃなく、ア・タ・シなんでしょ?
- そうよね、アタシが時々出てなきゃおさまんないんでしょ。
- その了見はいいわよ。
- そうよ、『了見』よ。
- 今日び、『了見』って言葉使う猫は、ちょいといないわよぉ。
- ま、『今日び』とか『ちょいと』も使わないわねぇ、キャッハハハハ。
- アタシの動画をmixiにのせて、『意外にかわいい声ですね』とか言われてんでしょ?
- 知ってるわよー。
- ええ、知ってますともー。
- そりゃそうでしょ。
- 寝てるときはともかく、起きてるときはやることないんだから。
- そうなのよ。起きてるとき、案外ヒマなのよ。
- ねぇ、アタシたちってさ、起きてる時って、何してると思う?
- ねぇ、ねったら、
- な・に・し・て・る・と・お・も・うーーー?
- ウフフ、ちょっと怖くない?
- あ、イントネーションが違うわね、
- こわくなぁい?
- こう言うんでしょ?
- 志ん生もこう言うの?
- イントネーション。
- 違うの?
- 言わないの?
- 『さあ?』じゃないわよー。
- ・・・・『さあ?』って、ご主人。
- もっとなんつーの、テンションあげなさいよー。
- “ちっちゃいの”と話てるときなんか、テンションあがってんでしょ?
- ライヴだとかさ、テンションあげてんでしょ?
- ほんとは、低いの?
- よく言うじゃない、外じゃキャッキャ言ってるけど、お家に帰ると無口なんですって人。
- ご主人は違うもの。アアタは同じじゃん。
- だから、もっと力入れなさいよ。
- フフ、ま、でもいいけど。
- 聞いてくれりゃあいいのよね、とにかく。
- そうよ、アタシがおしゃべりだものね。
- そーとーの。
- かなりって意味よ。
- ん?
- ああ、何してるって話ね。
- そうそう、話がアッチャコッチャ言ったわね。
- エヘヘ、志ん生も『アッチャコッチャ』って言う?
- アハハハハ、もういいか。ね、もういいわね。
- なんかね、うれしいのよね。
- 久しぶりじゃない、あ、久しぶりじゃぁなーーーーい。
- エヘヘ、いいか、イントネーションもね、分かりづらいわよね、文なんだもんね、フフ。
- え?
- あ、そうそう、何をしてるかってことね。
- 知りたい?
- 知りたくない?
- 知りたいのよね、聞いてるんだものね。
- ごめんごめん。
- あらっ、めずらしいわねぇ、
- 『ごめん』って言ったわね、アタシがあやまったわねぇ。
- けっこー、あやまらないわよ、アタシは!
- ま、『!』つけなくてもいいわね。
- あ、『!』ってなんて読むかしってらっしゃる?
- 『ぼーチョン』じゃないわよ、アハハハハハ、ぼーちょんって、ハハハハハ、笑うわよ、まったくーー。
- 『ノムヒョン』みたいよね、アハハハハ。
- 『チューヤン』とかね、ウフフフフ。
- ・・・・・待って、チューヤンは違うわね、ぼーちょんからチューヤンってのは、どうかと思うわ。
- ノムヒョンはね、アタシ、いいと思うの。さえてると思うわ。
- フフフ、ここがアタシの良いとこよね。
- 違うってことは、はっきり違うって言うんですもの
- で?
- そうそう、何してるとお・も・ふ?
- どお?
- 『ふ』よ。
- 『おもふ』なんて使えるのよ。
- 使えないでしょう、フツー、猫が。
- 古典に通じてるってことよ、どーよ。だから『突然ガバチョ!』を知ってるのよ。
- そういうことでしょ。
- 『牛、のりたま食う』
- アハハハハハハハ、キャッハハハハハ。
- 『うしのりたまくう』って、アッハハハハー、スゴクなーい?
- 『子、曰わく』よ。
- アーーハッハハハハハ。
- 牛って、アハハハハ、牛がのりたまよ、アーハッハハハハ。
- 食べないっつーの。
- いやいや、食べる食べないじゃなかったわね、アハハハハハ。
- いまどき、のりたまって。ふりかけじゃーーん、ウフフフ。
- どーよ。
- こーんなボケさぁれたぁら、たちうちできなぁいやろーーっ。
- あら、それっぱなしね。
- 話がそれっぱなし。
- それっぱなし。
- ウラジオストック・モスクワ・ハバロフスクね。
- ソ連ばっかし。
- ・・・・・キャハ・・・・・え?
- 違うの?
- ソ連でしょ。そ蓮?
- ロシア?
- ソ連が?
- ロシアなの?
- 変わったの?
- へぇ、あの東京都の島は?
- あ、あれは大島か。
- ・・・・・・・きゃは。
- ロシアと大島は無理?
- 似た発音じゃないの?
- ふーん、むずしいわね。
- いいのいいの、べっつにぃー。
- もういい?
- いい加減、喋りつかれたわよ。
- もういいんでしょ。
- このコーナー終わって。ま、コーナーじゃないか。
- どっかでサゲといてくれたらいいでしょ。
- どこでもオチるでしょ。
- 最後に『ニャー』とかつけてさ。
- そうしておいてくださらない?
- 疲れたもの。終わり終わりーーっ。
- え?
- あ、そっか。
- 何で起きてるか?ってことか。
- あ、違うか、起きてる時は、何してるかってことか。
- うんうん、そうそう、答えるわよーー。
- ・・・・・ご主人っ。
- トントンとサゲにもっていくのよー。
- もっと、目をキラキラさせて、前のめりに来てよーーっ。
- テンションテンショーーン。
- ねっ、しっかり、ね。
- 行くわよ。
- いいの?
- ちょっと待って、お水飲んでくるから
- はい、飲んできました。
- うん、いいのよ、アゴが濡れてるっていうんでしょ。
- いいのいいの。
- こんなものよー、猫なんだもの。
- コップ無しだもん。
- こんなものだって。
- やってごらんになったらいいわ。
- うんと、喉がかわいてる時なんか
- 舌が疲れるんだから。
- 名言でしょ。
- 書きなさいよ。
- ミニ色紙。
- 『うんと喉がかわいてると 舌が疲れる』って。
- 書いていいわよ。
- 『疲れたって いいじゃないか 猫だもの きゃらを』
- みたいな、キャハハハハ。
- 『牛、のりたま食う』もいいわよ。
- え?ああ、うん、大丈夫、覚えてる。
- ご主人さえテンションがよければ、サゲに行ける。
- うん、
- 行く?
- はい、わかりました。
- じゃ、行くわよ。
- 起きてる時ってさぁ・・・・ゲホッ
- あ、ごめんなさい、水が・・・・・。
- ヴっ、だ、大丈夫よ。
- へんなとこに入っちゃったんだわきっと。
- ブホッ、ゴホッ。
- ああ、宇太、うん、大丈夫よ。
- なんでもないから。
- ちょっと水がね。
- ご主人、大丈夫。
- はい、ありがと。
- 宇太もありがと。
- うん、もう、平気。
- うううう、うんっ。
- はい、はい大丈夫ですから。
- ハハハ、大丈夫よ、宇太。
- そんなに心配そうな顔しなくたって。
- アハハ、ま、生まれつきそんな顔なのか、きゃは。
- 大丈夫よ。
- さっきね、水をゴクゴク飲んだのよ。
- うん。
- 気をつけるわよ。
- え?
- お姉ちゃん思い?
- そりゃあね、弟だもの。
- 与太だけどね、人一倍心配してくれるわよ。
- 猫一倍か、ハハハハ。
- じや、いい?
- 行くわよ。
- もういい加減、長くない?
- これ、ネットにアップするんでしょ?
- ドンドン長くなるわね、しかし。
- 読んでくれなくなるわよ。
- 大丈夫なの?
- もう、ごくごく一部の『伽羅言(雌猫)』ファンの人のために書いてるんでしょ?
- ま、アタシはいいけど。
- 大丈夫なの?
- ご主人って、シャミセンヒキなんでしょ?
- 大丈夫なの?
- ご主人ってさ、ゴール見失っていない?
- あっ、テンションさがっちゃった?
- 余計なことだった?
- アタシ、キツイ?
- ちょっとね、キツイかもね。
- でも、そのくらいの方がいいでしょ、いいのよ。
- で、こんなに長くて大丈夫なの?
- ま、アタシはいいけど。
- 宇太だっていいわよ、アイツはなんだっていいのよ。
- ア・イ・ツは。
- ま、でも、こうやって、なんかあると、スッ飛んでくるでしょ。
- まぁね、いじらしいって言やぁ、いじらしいわよね。
- じゃ、そろそろ行くわよ。
- もぅ、長すぎよ。
- はい、行きまーーす。
- ね、ね、ねぇ、ご主人、ゴシュジーーン。