鉄九郎の青?裸々な日常 第87号
- 2003年1月1日〜31日
- お正月前進座公演ほか
- 1月1日(祝) 癸未 2003年 平成15年
- 羊年かぁ。羊年で思いだすのがヒロキですか。ヒロキというのは忠次郎くんですな。昭和42年生まれの羊年。えっ?!24じゃないよなぁ。36かぁ。ヒロキが36才かぁ。しみじみ。まあ、そういう俺は今年43になるんかぁ。しみじみぃ。あと母親が羊年でしたな。昭和6年生まれでしたね。今年72才かぁ。生きていれば72才かぁ。今年はどんな年になるのだろうか?
- 「羊」が「大」きいと「美」しいんですね。ははぁ。
- 1月2日(木) 新宿高島屋
- 「仕事はじめ」です。今年も昨年に引き続き新宿高島屋の特設ステージで伝の会です。昨年はあんみ通とやりましたが、今年は川島(佑介)さんと(仙波)大明さんと一緒です。お二人に締太鼓を打っていただき三味線とのバトルです。いいですねぇ、新春ですね。しっかし今日は特別に寒いです。ブルブルでございました。でも見ているお客さまの方がジッとしてる分もっともっと寒いのでしょうからがんばらねばいけませんね。午後1時と3時の二回ステージやりました。なんと韓国でお世話になった深野さんがご夫婦で見にきてくれたのです。いやぁうれしいですなぁ、深野さんご夫婦の顔を見たとたんにプルコギの味を思い出しました、はははは。あっ、あと、あんみ通も来てくれましたね。いいやつらです。良い仕事始めでした。
- さて、本日はこれで終わりではなく前進座劇場に向かうのです。その理由とは?明日からはじまる芝居の舞台稽古ですな。18時より開始。21時すぎに終わりました。はぁつかれたぁ。
- 1月3日(金) 前進座劇場初日
- 朝、車にのったらフロントガラスが妙だ。えっ?雪みたいのもついてるなぁ?ワイパーを動かしてみるが、ガリガリっというだけでラチがあかない。凍ってるんだわぁ。すごいねぇ、雪もチラッと降った感じですわ。11時すぎ前進座に到着。どうやらみぞれみたいなものが雪に変わってきたぞ。 京都の初日みたいだわ。さっむいさむい。15時すぎ、無事に終わる。いやーっ疲れたぁ。久々の出囃子に黒みす、わー疲れたぁ。体がすっかりナマってんだなぁ。
- 1月4日(土) 前進座
- 朝8時30分に前進座へ。TBSラジオ永六輔さんの「土曜ワイドラジオ東京」に出演するため、養成所の教室を借りている。到着すると、スタッフの人たちがアンテナ付けたりの作業をしていた。今回のリポーター役は木村万里さん。木村万里さんにはお世話になっているのです、志の輔(立川)師匠に会わせていただいたりして。今日の話も昨年末の「志の輔らくご」の千秋楽の日にお会いしたときに、万里さんが「出てみない?」と声をかけてくださったのです。永六輔さんは前進座とも深いおつきあいの方だし僕らも何度もお見かけしたことがあります。おしゃべりできるなんてうれしい限りです。
- 放送中に永六輔さんが突然「あっ」と言ったのです。びっくりしてたら「僕は君たちを見たことがあるんだ、前進座の芝居はほとんど見てるからね。それから伝の会ってどっかで聞いたことがあると思ったら、いつだったか万里さんから、こんなおもしろい人たちがいるってお手紙をいただいていたんです」とおつしゃっていました。へーっ、万里さんがお手紙出していてくれたんだぁとジーンとしていたら、とうの万里さんは「あれっ、そうでしたっけ?」って。全然覚えていないというすばらしい人ですな。10分くらいの出演でしたが楽しかったです。誰か録音してないかなぁ?聞きたいんだけどなぁ。
- 1月5日(日) 前進座 昨日今日は二回公演。グターっとした。帰ってバタッと寝る。
- 1月6日(月) 前進座
- 今日は一回公演。13時開演だからちょっと遅くまで寝られる。きゃーうれしいー。
- 1月7日(火) 前進座
- お稽古日です。今年初のお稽古日ということは「お稽古はじめ」ということですかね。今まで六畳二間続きの日本間でお稽古してたんですけど、古い日本家屋の宿命といいますか・・・すっごく寒いんですね。ストーブ3つくらいつけなきゃ暖まらない感じなのです。けれどもそんなにたくさんストーブはないのです。今どき「ストーブかよっ」という気もしますなぁ。あっ、エアコンだってあるんですよ。あるけどね、ダメダメ。ええぜーんぜんきかないっす。というわけで、お稽古する部屋を変更することにしました、六畳の和室に。ここなら大丈夫。以前はここでやってたんだよなぁ。ま、そういうわけで今夜から今年のお稽古開始でございます。お勤め帰りに寒い道を歩いてきてくれるお弟子さんのためにあったかい部屋とあっついお茶を用意しておくのです。
- 1月8日(水) 前進座
- 久しぶりに吉祥寺を歩いてみた。ここんとこ「歩く」ということをしていない。寒くなってからは、どこに行くのも車だし。そんなことではいけないと(杵屋)勝彦くんが言うものだから。それに同意した僕は昼夜の間に吉祥寺まで早足でタッタッタッと歩き回ってきたのです。いやーーっ、すがすがしいなぁ。
- 1月9日(木) 前進座
- 昼公演のみなので終演後稽古場に戻ってお弟子さんのお稽古をします。こういう日が多いですな今月は。
- 1月10日(金) 前進座
- ウワーッ、今日から幼稚園が始まったぁ。ということは8時ちょいすぎに起きなきゃならんぞー(お勤めの方はとっくに起きてる時間ですね。いや、すんません)。8時すぎに目覚ましが鳴る。が、だーれも起きられない。それでもなんとか起きて幼稚園に出勤(?)させる。ああ眠い。僕は11時に出ればいいのだから2時間ぐらいはあるのだ。寝ようかなぁ?起きてようかなぁ?寝るといっても1時間ちょいとだなぁ。かえってつらそうだしなぁ。ということでボーッと起きていた。なにもボーッとしてなくてもなんか仕事をしていれば良いのだがその気力がないのだ。本日は1回公演。うれしいですな。稽古場に戻ってきてお弟子さんの稽古。
- 1月11日(土) 前進座
- 昼夜公演の時は昼ご飯をどうしようかと考えてしまう。昼公演が終わってから食べるのですが、あんまりたくさん食べちゃうと夜の時に眠くなっちゃうんでさぁね。睡魔だけは避けたいのです。舞台で眠くなるのもつらいのですが、黒御簾で眠くなったらもうそりゃあシンドイんですよ。想像以上に。絶対イヤ。イヤイヤイヤー。だから食べるのがこわいんですよね。でもね昼が終わるとちゃあんとおなかが減っているんですよね。食べなきゃいられませんがね、そりゃあね。で、ついつい食べ過ぎちゃったりもするんですわね。そしてね、キャーーーーー。
- 1月12日(日) 前進座
- 「大勝負」の時の出演者で忘年会をやろうということになりまして今宵新宿のとある個室に集まったのであります。今年も「大勝負」をやってほしいという声をお客さまからたくさんいただいているんですが、さすがに無理ですからね。けれどもこのメンバーを主に何かをやっときたいという気持ちもあるのです。そこでですね。「寄席」などはどうかなと提案したのであります。落語・漫才・紙切り・手品・・・なんでもありでね。漫談も良いですな。二人羽織とかね、水芸はどうですかね。年末にでも実現できたらと思っています。大喜利は絶対にやりたいんです。僕が司会でね。「あいうえお作文」とか「あたかも読書」とかね、絶対にやりたいんです。
- 1月13日 前進座千秋楽
- 「千秋楽」なんとすばらしい響きであろうか。お疲れさまでございました。と、カラッと行きたいものなんだが、急に鼻水が出てきてしかたがない。花粉症かなぁ?みんなは「風邪だぞ。熱出るぞー」とか言っているが、断固として「花粉症」を主張。ま、気持ち時期が早い気がするが・・・・。
- ダッシュで稽古場へ。お稽古日なのです。なんだかだるーいなぁ。「やっぱ風邪かなぁ」という思いがわいてくるが、ダメダメ!花粉症なんだからなと言い聞かせる。と、とにかく早く寝ようっと。と、思っていたが、稽古終わったあと邦さんに教わった焼肉屋に行く。うーんおいしい。良い店を教わったぞー。
- 1月14日(火) 本日は娘と二人で夜まで過ごす日です。
- 1月15日(水)
- お江戸日本橋亭ライヴの自主稽古をしなきゃー。たぬきたぬきたぬきーーー。勝彦くんとこないだからどんな風に演奏しようかとしきりに意見交換しています。こわいような楽しみなよーなー。
- 1月16日(木) 共立女子大学
- 東上線ー武蔵野線ー中央線と乗り継いで「高尾」駅にやってまいりました。1時間12分で着いたぞ。高尾は遠いとこだと思ったが意外に近いのか、オイラがハズレに住んでいるということかしら。小野木ちゃん(古典空間社長)が共立女子大学で講師をしていて、今日が今期の最終講義ということで伝の会としてお手伝いに行きました。試験の最中というのにみなさんきちんと聞いてくださいました。
- 夜は僕んちのお稽古場で「学研」の取材がありました。小学生向けのということで、どんな記事になるかが楽しみですな。
- そういやぁ、最近、なんかの雑誌で伝の会がとりあげられていて僕の名前が「松永鉄苦郎」になっていたと聞きましたわ。どうせなら「松永鉄苦労」でいいよなぁ。
- 1月17日(金)
- 毎日お稽古場に出勤しています。お弟子さんのお稽古かあるということもあるんですが、一人で仕事したりもしています。曲をつくったり譜面を書いたり整理したりと、お稽古場にいるとやることに事欠きません。
- 1月18日(土) 三味線真剣勝負 伝の会VS上妻宏光 海老名市文化会館
- 邦さん乗せて14時、海老名に到着。広ーいねぇ海老名市文化会館。18時30分開演。最初の曲で薬指の爪をはがしてしまい、最悪のコンディションになってしまった。糸を薬指でハジクんですが、それが痛いったらないんですよ。血は出てくるし、そのうち薬指で勘所押さえるのも痛くなってきた。ワーーーーーッ。しかしたっくさんのお客さんはよくウケてくれるし、テンションは全開になり、伝の会のステージは10分以上も伸びてしまった。教訓 コンディションとテンションは別物なりアガッチのステージの間にいろいろ処置をしてみるが、どうにもならん。ええーい、まぁいいやー。セッションでも盛り上がるぜーーーい。
- 1月19日(日)
- 起こされたのは昼の12時だった。昨夜は寒かったなぁ。いっぺん寒くて夜中に起きたもんなぁ。僕の場合一回寝ると間違いなく朝まで寝るんだが、昨夜に限って「さむっ」と思ったのだろう、目が覚めた。しかも隣りで寝ている娘は布団はいじゃってるではないか。あわてて布団をかけてやった。
- 1月21日(火)
- お昼からあんみ通とリハーサルを。26日のあんみ通のライヴに伝の会がゲストで出演するのです。彼女たちとはかなり楽しい作品が出来るのではないかと日頃から思っていたり話していたりするのですが、なかなか機会と時間がなく実現できないままになっているのです。今回が良い機会になるといいなぁと思っとるんです。
- 4人でお稽古している間に幼稚園のお迎えの時間になってしまい、あわてて走って迎えに行ったのです。途中顔見知りのお母さんに「がんばれー」とか言われながら幼稚園についたときには口もきけないくらいハアハアしとりました。稽古場に娘連れて戻ったらあんみ通のお姉さんたちがとてもよく娘と遊んでくれましてね。
- 娘はそのあとダルーくなったらしく妻が病院に連れていったそうです。インフルエンザになってしまいました。ゲーーっ注射してあったのにー。でもかかるときはかかってしまうのだそうでして、娘はウーンウーンうなってますわ。はてさて、あんみ通やら邦さんが心配でございます。たぶん娘は幼稚園でうつされてきたのでしょうし、その幼稚園の帰りにジャンジャン遊んでもらったのですから。大丈夫かしら?
- 1月22日(水)
- インフルエンザで亡くなる子どもやお年寄りがいると聞きます。ニュースでもインフルエンザのことを毎日のようにとりあげています。「風邪」の一種ということで軽んじてしまうところも指摘されています。この数年でインフルエンザはとてもこわい病気になりましたなぁ。
- 1月23日(木)
- 雪だあ。積もる感じで降っている。でも雨にもなった。そしてまた積もる感じで降っている。
- 1月24日(金)
- 今日は真っ青な空で良い天気だ。暖かい日になるような気がする。人の心持ちてぇものは、お天気に左右されるってぇことが多いようでげすな。冬の間に、ふとポカポカ陽気の日なんざぁあった日にゃあ、なんだか気持ちがウキウキしたりするもんでやんす。そんなこたぁ関係ねぇよと思ったとしたならば、それは寂しい考えのような気がしますな。雨かシトシト朝から降っている日には憂鬱になり、ポカポカ陽気で青空が見えてる日にはウキウキするという人間が当たり前であって好ましいような気もしますな。問題はそういうことに左右されてはやっていけないという状況にあるんでしょうな。
- 1月25日(土) 蔦くらぶライヴ
- どうやらやばい感じだ。風邪だ。風邪ひいたようだ。寒い。うーんと寒い。熱ははかっちゃいけないぞ。熱があったってしんどくったっいてライヴは休めないのだから。グターっとしたまま虎ノ門パストラルへ。1時間のライヴ。舞台にでれば風邪なんかふっとんでしまう。これがおかしいよなぁ。たくさんしゃべって丁寧に弾いてと、ここ何回かのライヴの中でも、なかなかの良い出来だ。邦さんも僕もすがすがしく舞台を降りた。
- 1月26日(日) お江戸日本橋亭「あんみ通ライヴ」ゲスト出演
- うーーー、しんどーーーい。「すっかり病人の顔だな」と邦さんが言う。11時からリハ。時々横になりながら終える。さてライヴ開始。舞台に出ればなーんでもない。うーん、どういうもんなのかなぁ。終演後、風邪はほぼ完治したようだ。お客さんの前にでるという行為はすばらしい治療なのかしら。
- 1月27日(月)
- 具合よくなったぞ。持ち替えしたぞ。娘のインフルエンザはうつらなかったと見える。妻も今のところうつっていない。立派なものだなと思う。平成11年にインフルエンザがめっちゃはやったらしく、その時に妻と娘はかかっている。流行りに乗るタイプとも言えるのかも知れない。今年の流行りにのったのは娘だけだったのだ。そんな流行りにのらんでもいいのに。
- 1月28日(火) 明日の仕事のために稽古場で練習です。
- 1月29日(水) 日刊ホール
- 七々扇左惠師匠のお浚い会のツボ合わせです。ここんとこわが家に早寝の習慣がついてきました。以前は3時すぎに就寝だったのです。娘も1時すぎまでは普通に起きていました。よくないことですなぁ。よくないとはわかっていてもなかなか早寝ができなかったんですな。しかしですよ、なんと0時すぎに、遅くても1時には就寝するようになったのです。もう3週間くらい続いています。なんとかキッチリ習慣づけたいと思ってるんです。今日は7時すぎにスカッと起きました。7時にスカッと目を覚ますことなんざぁなかったんですからね。けっこうけっこうですわ。
- 1月30日(木)
- 娘は早寝がきいていて朝幼稚園に出かけるときも元気だ。妻に「きょうはあかいたまごだからね、みといてね」と言い残して僕の運転する自転車に飛び乗った。日テレの朝の番組の中の「占いたまご」のことだ。いろんな色の卵 から一つを選んで吉凶を占うというやつだ。夜、妻が夕食の支度をしていると娘が
- 「きょうのあかいたまごはどうだったの?」
- 「ああ、ええと、どんな占いだったかな・・・」
- 「そうじゃないよぅ。だいきちとかそういうやつは?」
- 「ああ・・・・凶・・だったよ」
- 「きょう?きょうってなに?」
- 「大吉、中吉、小吉、吉、凶の順番だね」
- 「ふーん」
- と、娘はちょっと不服そうな顔をしたらしい。
- 「あっ、なんか思い通りにならない一日って言ってたよ。そんなことあった?」
- 「あっ、あったかもしれない。おもいだせないけど」
- 「ま、そんな程度ならいいんじゃない」
- 「うん」
- なんだか的はずれな娘やなぁ。
- 1月31日(金)
- 「さいきんさぁ、えのぐのめいじんとかいわなくなって、えのぐのたつじんっていうようになったねぇ」
- 「ほほぅ、達人という言葉がはやってるんやねぇ」
- 「たいこのたつじんがはやったからかなぁ?」
- 「さあねぇ。何々の『一部始終』っていうのもよく使うね」
- 「いちぶしちゅー?」
- 「シチューじゃねぇよ、始終だな」
- 「しじゅー」
- 「始終ってのはな・・・」
- 「きょう、ようちえんでまあやとね」
- 「えっ、あ、うん、まあやちゃんとどうした?」
- 「けいかしなかったよ」
- 「ああよかったじゃねぇか」
- 「うん」
- ・・・・・・
- 始終のことはもういいんだな